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ここ大井川の国道沿いには茶畑が多い。そのきちんと整えられた茶畑に誘われるかのように路地に入っていった。カミさんへのみやげに、お茶でも買っていこうと。
しかし国道沿いにはお茶の販売店は数多くあるものの、茶畑の路地に店はない。そりゃそうだわな、田んぼに米屋がないのといっしょだ。
バイクでうろついていると、地元らしきバアさまがおった。すかさず販売店を尋ねてみると、ササッとバッグからケイタイを取り出し、
「“品川”から来たバイクのニイさんが、お茶ほしいって・・・」 知人のお茶屋に電話してくれた。品川ナンバーだからといって品川から来たわけじゃあないけど、まあ細かいことは別にしてありがたい。
「次の角を右行って次をつつっと行って、、、分からんかい? じゃあ着いてきて・・・」
バアさま、軽トラにサクッと乗ってバンッとドアを閉めて走り出す。GSFを後ろにしたがえて。。。
もう80の歳にはなるだろうとお見受けしたが、なんと粋なバアさまだろうか。東京にはおらんな、お茶のパワーなのかな。 |