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2010年3月30日 〜夕刻 |
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大井川鉄道、本線の終点千頭駅にやっと着いた。写真を撮ったりお茶飲んだり買ったり、バアさまやジイさまと話しをしたり、と寄り道ばかりしていたので、ドン足なSL列車でも、あの家山駅からここまで40分少々しか掛からないところ、こちらは3時間半。最高速度260km/hを誇るGSF(15年前の国内仕様ネイキッドとしてはリッパ)だというのに超スローペースである。
もう3時を過ぎている。腹が減ってどうしようもない。でもC11の急行 “かわね路”号がもうすぐ発車する。でも腹減った。でも・・・。発車シーンを撮ってから、遅〜い昼飯、駅の立ち食いソバを腹に入れるとしよう。・・・これが「三度の飯より汽車」と言われる“鉄人”の由縁だ。 |
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SL列車が走り去ったあとのホームには誰一人としていない。当然のごとく同業者も。
さて、3時半になる。もう空腹も限界だ。駅の立ち食いソバ目がけて・・・“今日の営業は終了しました”。
閉めやがった。さっきまで開いてたじゃねえか。SL列車がホームにいた頃は。まあ私以外に誰〜もいないのだから商売にならんのだろう。と辺りを見回すと“ラーメン”のノボリが50メートル先に。GSFで5秒、さっさと店に入り注文。出てきたのは昔ながらの素朴な醤油ラーメン、蒸気機関車のような味だった(どんなだ?)。
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食って落ち着いたら、また千頭駅に戻る。時刻表によれば、あと10分ほどで支線である井川線井川行きが発車する。ディーゼル機関車牽引(井川方面は後押し)のマッチ箱のようなちっちゃな列車だ。駅で撮ってもつまらないので、GSFで情緒のある所までちょいと先回りして待ち構えよう。 |
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ほんとうは井川線に沿って奥大井に向かう予定だった。途中の長島ダム辺りのアプト区間(ラックレール式:歯車で登り下りする。日本ではここだけ)を、その区間だけ連結された電気機関車に後押しされて90パーミル(1000m走って90mの高低さ)もの勾配を走る姿を撮りたかった。そしてその先の接阻峡(せっそきょう)温泉でひとっ風呂浴びて・・・しかしあまりにも寄り道ばかりしていたために、太陽は山に隠れてしまい、写真を撮ることは不可能(私の腕では)。また今度にしよう。ちなみに接阻峡温泉はトロ〜ンとした湯で、私の全国好みの温泉ベスト5以内にランクする。それほどいい湯なのだ。
もと来た国道を南下する。電車が来ればGSFを路肩に停めて写真を撮りながら。あっ、大井川沿いで一番有名な家山駅そばの“桜トンネル”を撮り忘れてしまった。ま、帰り道の国道沿いなので、走りながら撮ってみようかな。 |
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桜トンネル:これ、国道473号線。太陽が隠れているので真面目に撮る気なし。
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夕日を浴びた山桜は見事である。
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これで大井川の桜巡りはおしまい。なんだか桜が主役ではなかったような気がするけど、たまにはこんなこともあるだろう。で、そのまま帰ればいいものを、大井川鉄道車両区のある新金谷駅に寄ってしまったので、もうちょっとお付き合いを。。。 |
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