[ 文・写真:三橋 2010年10月28日 ]


城崎温泉へ折り返し。

“はまかぜ”の来た鉄路を戻るドン行列車

余部橋梁通過中。

 浜坂駅を出て、タクシーに乗りワンメーター。漁港の食事処で昼飯とする。鮮魚をおかずに飯を食べたが、それほど感動する旨さではなかった。
 浜坂駅に戻り、国鉄型キハ47の気動車ドン行で、今夜の宿のある城之崎温泉駅に向かう。戻ることができないキップなので、新たにキップを購入して。
 “はまかぜ”で渡った余部橋梁をまた渡る。じっくりと車窓を眺めるが、曇天。2日前の天気予報では晴れマークだったのだがなあ。

 浜坂から1時間で城崎温泉に到着。ホームには京都行きの183系“特急 きのさき”が発車を待っていた。ここから京都まで、山陰本線は電化されているので電車特急である。これも国鉄型ではあるが、183系というのは私の好みではない。・・・なぜか、という話になると、すご〜く長くなるので省略。


特急きのさき:国鉄オリジナル色なら少しは魅力的なのだが。。。


城崎温泉駅から宿まで歩く。 風情のある街である。




湯巡り。

 宿の名は“古まん”。もうかれこれ20年近くなろうか。弊社社員旅行でここに泊まっている。それからの毎年正月、この宿から年賀状が届いていた。
 かなり前なので、どんな宿だったか忘れてしまったが、城崎温泉では迷わずこの宿に泊まろうと決めていた。そりゃ、20年近く年賀状を欠かさず送ってくれたんだもの、他の宿に泊まったんじゃあ、義理人情に欠けるというものだ。

 宿に着くなり、お茶をささっとすすって(バイク旅ならビールである)、外湯巡りと洒落込む。ここ城崎温泉には七つの外湯があるのだ。
 各外湯は600〜800円の料金だが、宿で無料券をもらったのでありがたい。下駄をカランコロンと鳴らしてさっそうと湯に向かう。




御所の湯:寺かと思った。

やっぱり寺にしか見えん。して温泉の湯は・・・極楽。
まんだら湯:これは温泉らしき建物。 そう広くない湯船だが、趣きあり。


外湯巡りの途中にウインドショッピング。豊岡市(城崎温泉含む)はカバン作りの産地なのだ。


 夕方5時から外湯巡りに出掛けたものだから、御所の湯とまんだら湯のふた湯しか入れなかったのが心残りである。ま、また来ればいいかな。次は松葉ガニのシーズン中に来たいものだ。
 181系“はまかぜ”は11月6日で定期運転終了となる。その日が松葉ガニの解禁日となり、城崎温泉の各宿ではその翌日から本格的な松葉ガニ料理が味わえるのだ。そしてその日に合わせて189系新型“はまかぜ”を走らせるのだと聞く。だから今回の旅では181系と松葉ガニを同時に味わえない。でも、松葉ガニと181系、どちらを選ぶかといえば、もちろんダントツで181系なのである。(臨時列車に“かにカニはまかぜ”という、へんてこな名の特急がある。これに181系を当てるかもしれない)



宿の飯。



 宿には“豪華絢爛〜(なんちゃら?)”という料理で予約していた。その量は・・・かなり多い。そしてその味は・・・とても旨い。


↓これは紅ズワイガニ。


 解禁日前なので松葉ガニは出てこないが、代わりに但馬(たじま)牛料理がいくつも出てくる(写真が全てではない)。但馬牛の弊社革ジャンを着てくれば、革と肉を同時に味わえたろうに。
 それにしても“アワビの踊り焼き”まで出るとは、かなり豪勢だ。「豪華絢爛(なんちゃら?)」と謳うまでのことはある。しかもこれほどまでの料理が出て、1人一万九千円台(湯税&私のアルコール補給代は別)。長年にわたり毎年10数泊している私でも、この価格でこの料理に出会うことはなかなかない。レベル高いですぞ“古まん”はね。(※宿の名をあまり繰り返してはいけない)


外湯ばかりに気をとられていたが、宿の湯もなかなかいいもので・・・。





次はドン行気動車をたっぷりと・・・。


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