佐原料金所から10分も走ることなく久里浜の東京湾フェリーターミナルに着く。
 本来、東京都大田区から宿のある房総半島和田町までのルートは、悪名高いアクアラインで東京湾を横断し、半島を突き抜ければ2時間少々。それではあまりにも早く着きすぎるし、走り足りない。そこで選んだルートが東京湾フェリー。横横有料道路代を含めても、アクアライン経由より安く、なんたって心地よい潮風に吹かれた旅情を感じられる。揺れなければね、、、。そう、この日は北風が強く、海はやや荒れ模様。前回の四国徳島行きのフェリーもそうだったが、私が船に乗るときだけはなぜか海が荒れる。でも、たったの35分だから、酔う間もなく対岸に着いてしまうけどね。


航送料+1名(片道)
■750cc以上 1550円
■750cc未満 1280円


「GSF1200とデブ1枚ね...。」
「俺のドカ・モンスター900はネ、
スカブー650より断然小さくて軽いのに
何で料金高け〜んだ?
こんどモンスター400のステッカー貼っとこ」
って、やめときなさいって、
大人なんだから、もう50なんだから。
(純正ステッカー代の方が高いですヨ。)





カッコつける者もいれば、
喰っている者、ひっくり返ってる者、
ケイタイってる者、、、。
35分の船旅。




金谷港着岸。
それにしても、BMW F-650、スカブー650、XR-250、モンスター900、スポーツスター1200、・・?、スパーダポンコツ、GSF-1200、BMW R100R、マジェ、とバラバラだね。

 フェリーは浜金谷に到着し、国道の渋滞を避ける為、いまだに部分開通の館山道路(有料)富津金谷インターに向かう。と、マジェスティーのペースに着いてこれない1台がいる。BMW R100Rに乗る私の息子だ。「もたもた走ってんじゃねぇぞ、コラ!」・・・「なんかエンジンが壊れた、力がぜんぜんない、、、。」インターで止まり、そんな会話をすること10秒、ふと息子の足元を見ると、キャブが外れて落ちかけているではないか! フェリーを降りてから片肺で走って来たわけで、もともと1000ccありながらたったの60馬力、片肺では20馬力もなく、これではマジェスティーについて来れない訳だ。それにしても自分の見える位置にある落ちかけのキャブに気がつかんとは、、、。
 修理開始から3分、マイナスドライバーでグリッッとやってペロッと終了。やはりアナログのバイクは簡単だね。新型のハイテク満載バイクじゃ、こうはいかないからね。

原因は恐らく、フェリー内でバイクを固定させたロープが、BMWの飛び出したキャブを
破壊させたのだろう。でも、修理はマイナスドライバー1本!

×○△@!、、、???

館山自動車道、
マジェ全開!

うしろ8台がマジェのあとを追う。直線区間がなくなり、先頭のF-650がペースを上げると8台の距離が開き、ついにはマジェ直後のスポーツスターに乗るJRP尾原の姿も視界から消える。そして先頭F-650をじっくりとイジメにかかる。 しかし、なんですなあ・・・大人気ないと言われればそれまでですが、ドンクサイ連中ですなあ。。。
注:デブと〒はカッ飛び派だが、マジェなんぞを、はなっから相手にしない。

マジェに飽きたので、息子のBMを強引に奪い取る。

 館山道路をスコーンと走りきり、房総半島をスカッと横断して太平洋岸の国道128号に合流。そして10分少々で和田町「四季の宿 じんざ」に到着。そりゃもう、部屋に入るなり速攻でビール大瓶5本注文、3分でカラ(10人、未成年含む)。まだ4時なんだけどね。

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