2011年 秋の夫婦坂-後半



東京は、やっと寒くなってきたようで、、、。
2011年11月26日 送信

SW-2インナーとPG-30防寒グローブ。
11月だというのに温かい日が続いていた。バイク乗りにとってはなによりだが、これではイカン、防寒製品の売れ行きがよくない。
しかし暖かい日がそう長く続くわけもなく、気温はガクンと下がってきた・・・皆さま、寒さを我慢して走るのはやめましょう。そんなの、ただの苦痛なだけではないでしょうか。
そこでたまには宣伝を。
・・・ペアスロープには軽くて動きやすくてかさばらない、素晴らしいインナーがあります。
・・・そして優秀な防寒グローブがあります。これ、2年目からの操作感がいいんですよ(新品はややぎこちない)。3年目で内装交換すれば、なお良いですよ。

とはいえ、それほどの数量を作っていない弊社国産品。もうすでに在庫わずかなモデルがあるのでご注意を・・・と、あせって買っていただければ、たいへん嬉しいのです。

身も心も温まる防寒ページは・・・こちらへ >>



味なコーナー ・・・・・・



来年の目玉製品は“サンダル”か・・・?
2011年11月10日 送信

丈夫なサンダル作り、開始!

第1試作サンダル・・・重いっ!
サンダルは私の日常愛用品。しかし今までさまざまなものを買ってきても、どうもしっくりこなかった。ならば、と、今年の夏からサンダル作りに挑戦している。依頼したのはグフブーツやショートA8を手がけるTさんである。
Tさんの工房で材料を選び、デザインは後回しで、とにかくカタチ作りをと、9月に第1試作品を完成させた。ビブラムソールをぶち込んだ、頑強なヤツだ。
して、履き心地は・・・「Tちゃん、重いっつうの~これ!」に、「あっ、そのビブラムでは重いでしょうねえ」、、、分かってて作ってやんの。
しかし履き続ければ、馴染んで重さの感覚も変わってくるんじゃないかと、ひと月履いたが「変わんないよぉ、Tちゃん!」
そして第2試作、それはややソフトで軽めなビブラムにソール交換。その履き心地はまるで違って軽やかだった。
11月いっぱい毎日履いて様子をみ、次はデザインを加える第3試作の製作予定である。

ソール交換した第2試作・・・頑丈な作りだが履き心地良し。

弊社ペアスロープのモノ作りなんて、み~んな失敗からスタートしているのです。
さてこの今や希少なニッポン製サンダル、うまくゆけば2012年の社運をかけた目玉となるかもしれません・・・・・て、またライディングギアと離れたことやってスミマセン。




新幹線の話。
2011年11月6日 送信

東海道新幹線が名古屋駅を新大阪方面に発車して5分少々だろうか、右に名神高速道路と数キロ並走する。毎度ここを新幹線の車窓から見ると思い出すのである。
もうかれこれ30数年前のことだが、ややチューンをしたCB750で、そこをブッ飛ばしていたら横に新幹線“ひかり号”。負けてはいかんとメータ読み200キロオーバーの限界まで上げるが、じわじわとヤツはCBを追い抜いていった。当時の新幹線の最高速度は210か220キロ、互角の勝負になると考えたのだろうが、おそらくCBは実測で200キロでていなかったのである。・・・それが悔しくていつまで経っても思い出すのだろうが、そんな無茶はしょっちゅうだった・・・もう時効かな。
話代わって、先月、鹿児島から最高速度300キロの新幹線で京都に向かった。JR東海の新幹線車両とちがって、JR九州・JR西日本の車両は、これがまたいいのですよ。

「チェッ、グリーン車に乗ってやがる」と思うなかれ、これヨコ4列の普通車指定席。初めてだと「あれ?グリーンと間違えちゃったかな?」と、指定号車番号を再確認するほど素晴らしいのだ・・・JR九州・JR西日本、エライ!(特に私はJR九州ファンである)

新大阪でJR東海の新幹線に乗り換える・・・やはりヨコ5列の座席は狭い! もう3列席の真ん中は最悪。左右の人とヒジ掛けの占領合戦あり~の、前の人がリクライニング倒し~の・・・なんとかしましょっ、JR東海さん!

なにはともあれ、列車で食う駅弁は旨い!


それにしても、二輪業界なのに、なぜバイクの話題を送信しないのだろうか・・・このところ、鉄道とか着物ばっかしである。




続・絹の道、再開・・・京都編。
2011年11月1日 送信

机にさまざまな素材を並べて説明してくれる山田氏。

カミさんは着物だが、オレ、ジーンズ。
鹿児島から新幹線で京都に、そして祇園(ぎおん)の街を少しぶらつき、鹿児島の大島紬織り元:関健二郎氏に紹介された染物屋の「いづつ」若旦那、山田さんとお会いする。
染物で何を作るか・・・なんてのはまだ考えていない。て言うか、京都を代表する友禅(ゆうぜん)やら、さまざまな染物素材を勉強した上で、なにか作れるのではないかなぁ?といった感じである。
いづつの山田さんには、染物のノウハウを詳しく説明してもらうが、もともと頭がよろしくない私なので、ほどほど程度にしてもらい、「メシ、行きましょっ、今夜はオレ、おごっちゃうから」となる(初対面だが)。

京都の居酒屋は詳しくないので、山田さんに店を案内してもらう。行った先は、格子戸の門を抜け、細い路地の奥にある、これぞ京都の料理屋さん、といった店で“居酒屋”とはかけ離れている。しかも「ミシュラン」の☆☆(星ふたつ)!

「やばいっ」と思った。私が行くのは、店の前にメニューがあって、値段が表示されている居酒屋がほとんどである。京都には何度も来ているが、このような料理屋さんには縁がない。というよりも入る勇気がない別世界。
まあヤボなことをあれこれ述べるより結論を ・・・嬉しくなるほどほんとうに 旨いっ! カミさんは「涙が出るほど 美味しい!」と言った。“祇園 にしかわ”・・・素晴らしい味である。

食事中、そして食後にもオーナー料理長の西川さんと会話をし、ほかの部屋も見せてもらう、、、と気軽に接していただけたのは、山ちゃん(初対面なのにこれはイカン、山田氏である)の義兄であったから。ま、そうじゃなくても想像していたのとは違い、お堅い雰囲気の店ではないが。
また来よう。居酒屋を数回がまんすれば、また味わえるのだ。

“祇園 にしかわ”

さてこの1週間で、結城紬(ゆうきつむぎ)に大島紬(おおしまつむぎ)に京友禅(ゆうぜん)やら染物やらを勉強した。もちろんそれらの素材を使って、我が夫婦坂工房で「何か?」を作る為。
その「何か」はまだ未定。ま、このつづきは“続・絹の道”ページでのんびりとご案内しましょうか。
12月に送信開始しましょう。ニッポンの伝統文化との融合、興味ある方はどうぞご期待ください。




続・絹の道、再開・・・大島紬(おおしまつむぎ)編。
2011年10月29日 送信

鹿児島市内にて、ゆるキャラ西郷ドンと。

カミさんにあれこれ説明する健二郎氏。


機織(はたおり)も実演。ただし、ここ関絹織物は見学も小売販売も不可なので、どうかご了承を。
10月24日に茨城県の結城市で結城紬(ゆうきつむぎ)を勉強したその翌々日、着物姿のカミさんとヒコーキで鹿児島に向かった。目的は大島紬の織り元:関絹織物の関健二郎氏に会いに(戦いに)行くのである。
鹿児島市内の織り元の家に着くと、西郷ドンみたいな風体の健二郎氏が待ち構えていた。そして自慢の絹織物を部屋いっぱいに広げ、敬語ではあるが、上から目線で説明をする。これが氏の特徴である。
とはいえ、自分とこの織物にはそうとうな自信を持っており、私のようなセミプロシロウト(意味わかんない)にも、その完成度の高さ、そして美しさがわかる絹織物なのだから、カラダもタイドも大きくなって当然なのである。
「これいいな、それもいいなあ、あっ、俺、こんなの織ってほしいんだけどぉ」に、
「無理を言わんでくだされ!」、、、「なに~?これ 織れないのぉ?」、、、「それ、どれだけたいへんなことか分かっちょりますか?」、、、「分からんねえ!」 ・・・・・また始まりそうですなあ。


戦い終了後は奄美大島産の黒豚で一杯(いっぱい飲む)。いつもすまんです。

調子こいて飲んでいたら、私の大好きな路面電車は終電が過ぎていた。
翌日の朝は、鹿児島中央駅から新幹線で京都へ。 着物を着替えて京都を散歩のカミさん。なんで二着も持ってきたのかねえ。


ヒコーキで鹿児島往復の方がずっと安くつくけど、新幹線で京都に寄ったのにはワケがある。私の九州新幹線の全線初乗り?、いやいや、それは鹿児島の健二郎氏が紹介してくれた京都市内の染物屋さんに用があったのである。
さて、つづきは近日中にお話しましょうか、、、。

・・・あのぉ~、このような送信を続けていると、呉服店でもやるんじゃないか? と勘違いされそうだけど、違うんですよ、お客さん! しっかりバイク用品と結びつく予定なのです。きっと、たぶん、おそらく、もしかして、、、自信ないけど。




続・絹の道、再開・・・結城紬(ゆうきつむぎ)編。
2011年10月25日 送信

弊社から東北自動車道を走って2時間、茨城県結城市の織り元さんへと向かった。そのきっかけは今月上旬に京都の飲み屋でお会いしたことから。
結城紬の旦那方(左お二人)と、以前から親交(交戦)のある鹿児島の大島紬、関氏。
飲んだ席で結城紬の旦那衆が「こんど結城にいらしてください」なんて言うものだから、あつかましくもカミさんと早々に伺った。
結城の街の中央にある龍田屋さんに。そこには京都の、あのお二人が待っておられた。そして絹糸を作る人、織る人、のところへと我らを案内してくれた。


結城紬 龍田屋さんの店内。つむぎ小物は販売している。

龍田屋(藤貫㈱)さんと縞(しま)屋さんの旦那方。京都のお二人である。
絹の真綿から、糸を作るおばあちゃん。その職人ワザに感服! 機織(はたおり)見学。すごいんです!って何がすごいかはひと言で言えない。


大島紬もそうだが、結城紬も「本場」とつけば、織り方(絹糸も)は大きく異なる。見学したのは「本場結城紬」の現場。
まさに織っている反物を見て「これ、いくらくらいするものなのですかぁ?」と、たいへん下品な質問をすれば、「小売価格で300万くらいかなあ・・・」と答える龍田屋の旦那。サンビャク万円ですって・・・カミさんは結城紬の着物を持っているが、もちろん当然、「本場」ではない。

これは龍田屋さんの帯織り風景。

通常、織り元さんのところに出入りするのは問屋さんのみで、呉服店さん、ましてや一般客が織物を求めて訪れることは、そうあるものじゃないと聞くが、ではなぜバイク野郎が・・・?
また挑戦したくなったんですよぉ、
伝統文化を融合させたモノ作りにぃ。
どんなものを作るかは、まだボ~ンヤリとしかしていないけれど、いずれ近いうちにじっくりとお話しましょうか。

http://www.honba-yukitumugi.or.jp/news.htm

さて、10月24日に結城紬初回訪問を終えた。そして26日は鹿児島入り(遠いのでヒコー機)。あのカラダもタイドもデカい本場大島紬の織り元、関健二郎氏(ずいぶん世話になっているのに、こんな表現はないだろう)に会いに(戦いに)(飲みに?)行くのである。



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