30〜40年前から動き続けている、実にレトロなミシン。 30〜40年前から動き続けて
いる、実にレトロなミシン。

総勢3名!のこの工房だが、1日のグローブ生産は約30双、年間では約1万双!にもおよぶ。しかし、である。ある時、おばちゃんがカゼをひいて仕事を休むと一日に半分の生産になり、おばあちゃんまで休んでしまうと生産ゼロ!になってしまう。ペアスロープのお客様には納期遅れしても、こんな理由は言えないが、事実なのです。

なお、年間1万双のグローブだが、ペアスロープのグローブ生産は年間で千数百程度、その他の8割以上は、グローブ専門メーカーである(株)JRプロダクツの製品作りです。

総勢3名の同じ工房から作られる、ペアスロープと(株)JRプロダクツのグローブはいくつかの共通点がある。
その代表的なことは、「MADE IN JAPAN」 に尽きる。
やはり、その会社の担当部長に、頑固一徹を絵に描いたような檜垣(ヒガキ)氏という人物がおり、日本の職人の「腕」をこよなく信じる。私の強い味方である。

さて、双方の製品の相違点はというと、
1. 材質の好みが異なる。ペアスロープは牛革派、JRプロダクツは鹿革・羊革などのソフトな質感派(もちろん牛革もある)。そして、その作りも異なる。
2. ペアスロープはユーザー直販のみ。JRプロダクツは全国の主な販売店による拡販制(通信販売による直販も可)。
と、こんなところだろう。
同じ業界の競争相手にゴマをするわけではないが、JRプロダクツ製のグローブも、なかなか良い製品です。(ペアスロープの次に、)

(株)JRプロダクツのホームページはこちらへ

〔おわりに、、、。〕

「究極の逸品、キップグローブ」 をひとつの例にとって、日本の職人の現状を述べましたが、ペアスロープの製品全てが似たようなものです。この先いつまで、「日本製」を続けていけるのか、不安はありますが、今からでも決して遅くはありません。

  後継者を育ててゆくこと。その環境をメーカーが作ること。
  そして、価格では海外製に勝てなくても、質では絶対に負けない。


続けられる限り頑張ってみます。 「MADE IN JAPAN」!
担当:三橋 弘行



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