2009年5月24日


 いつもの夫婦坂二輪紀行ならゼファーなり、W650なり、スポーツスターなり、GSFなり、、、我が家の中途半端に古いバイクが登場するが、今回はちょっと違う。発売されたばかりのV MAXだ!
 とはいえ私のものではない。230マンエンくらいする新車をそう簡単に買える身分ではなく、ビッグマシン誌に頼んでヤマハから広報車を借りた、というわけである。(同誌連載“続・居酒屋夫婦坂 旅情編”のページ作りの為といったほうが正確か)
 さて、そんな豪快なV MAXでゆく温泉のあれやこれや、じっくりとお話し致しましょうか。。。

 この伊豆遊び、現地集合・現地解散ではあるが、久しぶりに坂上カメラマンが同行する。私のヘボ写真ばかりではないので、今回はプロのカメラにも期待していただこう。
 5月24日、我らバイク組は東京大田区の自宅を出て東名高速、沼津インターで降り、そして一般道をヒョイヒョィと走れば、あっと言う間に西伊豆松崎町に着く。そうは言っても、同行のカミさんの250スクーター“フォルツァ”の全開ペースに合わせているのでノンビリと。
 トンチンカンな組み合わせであるが、ではなぜカミさんがスクーターなのかといえば、このV MAX、オプションを装着しない限り(しても恐らくたいしたことはない)積載量がほとんどないのである。二泊三日の二人分の着替え、カメラ機材一式、そして釣り道具(いずれ解説)等々、それらはみなフォルツァ。そう荷物車というわけだ。


 長距離ツーリングでは荷物に不安はあるものの、強引にしばり着ければなんとかなるだろう。しかし借り物のバイクなのでそれはやめておいた。フォルツァの積載量に余裕があることだし。
 荷物はどうあれ、肝心のV MAXの走りが気になる方もおられるだろう。せんえつながら、私のインプレでも話しましょう。でも二輪誌に書いてあるような難しいことは語れない。いわゆる一般バイク乗り目線の、猿でも分かるインプレってやつだけどね。

 我が家にV MAXが来て、初めてまたがったときは「デッケェ〜なコレ」。発進して四つ角を曲がると「ハンドル重いなコレ」。で、スロットルをワイドオープンさせると「なんつう加速しやがんだコノヤロ!」 てな感じ。こいつは馬にはたとえられない、牛だな、それも並大抵な馬より俊足なバカッ速い牛。
 この旅に出る前の2日間、この牛、いやV MAXを街中のチョイ乗りに使った。そうでもしないとクラッチのつながり感すらつかめないまま伊豆に来ていただろう。

 街中で手こずったものの、東名高速ではそんな小さなことを忘れるくらい快適な走り。かなり高速域のコーナリングでも、フレームがびくともしない安定感。凄いなコイツは。

V MAXとフォルツァを並べ、大きさを比べる。あれっ?フォルツァのがでっかく見えるぞ、手前にあるせいかな? [松崎港にて]

位置を変える。しかしフォルツァの方が大きく見えるのはなぜだろう? 排気量は1700ccと250cc、重量は半分くらいなのだが。

 西伊豆をスクーターとのんびり走っていた時に感じたことがある。トップの5速50〜80km/hでスロットルを開けると「こいつほんとうに4気筒かぁ?」と思えるほど2気筒感覚の鼓動感がある。私の愛車1995年式のハーレースポーツスター、いやそこまでじゃないにしても2004年以降のラバーマウントされた振動の少ないスポーツスターに少し似ているのだ。これは一粒で二度おいしいとやらで得した気分。しかしギアダウンすれば、そのままスロットルをワイドオープンすれば、まったくの別人。1679ccV型4気筒の唸りと共に、そりゃあもの凄い勢いでブッ飛んでゆく。こいつはいい。これぞ男のオートバイだ!
 ・・・てなわけで猿でも分かるインプレ、終了。

男のバイクに女が似合うかどうか・・・?
 はたしてV MAXは男だけが似合うのか? カミさんにまたがらせ、坂上カメラマンに「ちょっと撮ってよ」と気軽に頼んだら、快晴なのにストロボ2灯をセットして撮り始めた。そこまでしなくてもいいのに、と思うも、これも坂上カメラマンのワザ、ストロボマジックなので仕方がない。せっかくだからその写真を披露しよう。(しないと機嫌がよくない)

“V MAXにまたがる粋な女” 松崎港にて


 一泊二日の現地集合・現地解散(我らは二泊三日)の坂上カメラマンとは、初日の晩に写真の勝負をすることになっている。それはホタル撮影だ。プロに向かって勝負とはなんだ、と思われるかもしれないが、相手は生き物。運がともなう撮影なので、技術ではまったく勝ち目がなくても運が良ければ、というわけである。結果は後ほどお伝えしよう。

 そしてついでに、普段ほとんど撮られたことのない私もV MAXに乗っている姿を披露。ちょっとカッコつけすぎたかな。。。





ショートグフ
V MAXのような巨体を支えるにはコイツ、2.2mm厚牛革製の丈夫なブーツである。とはいえ馴染めば非常に歩きやすいオイルド系、雨も染み込みにくく、長距離ツーリングにはもってこい。
なお、もし未舗装の林道に入っても安心のビブラムソール、これもありがたい。(V MAXで未舗装は遠慮したいが)
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