立入禁止区域のギリギリまで来た。噴火前、村営牧場だった面影はまるでなく、もう廃墟と化している。登ってきた途中までは草の緑が目についたものの、ここはモノクロームの世界だ。こんな光景は日本中探してもないのじゃなかろうか。
大自然の驚異を目の当たりにした2日目であった。
山を下りたら、すでに昼近くになっている。すかさず松下がケイタイで誰かに電話をしている。「昼飯、どっか旨いとこないかな?」昨日にひきつづき地元情報で探る。とりあえずは昨日のお祭りの神社で、青年団がお疲れさん会をやっているというので顔を出すことに。
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「あまっちゃってるから、弁当持ってきなよっ」、「えっ、いいの、アリガトォ」。「で、今晩、どこの飲み屋にいる?」、「今夜は俺んちで打ち上げ。あっ、その前に港で送り太鼓たたくから来てよね。それで夜は俺んち、来なよ、みんな集まるから」・・・弁当は頂いたものの、さすがに部外者がぞろぞろと“俺んち”、は遠慮しました。
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運良く弁当を頂いた。そして同時にここで村役場Aさんのバイクを借りに行く。スパーダ・・・古いけどよく走るホンダのVツイン250cc、それは小屋の屋根下にキーをつけっぱなして置いてあった。おそらく誰〜れも盗むヤツなんぞいないのだろう。もし盗んだって島から無事に出られないのだから。。。
これから先、スパーダは娘が乗るはずだった。しかしサンダル。しかたがないので私が乗って、弁当とともにレンタカーを従えて浜辺に向かう。潮騒を聞きながら、まったりと弁当食おうって寸法だ。
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松下:「へぇ〜そんなカッコして乗るんだ! サンダル?短パンにTシャツ? あれ、グローブもないの? いいのかなぁ〜ウェアメーカーがぁ!」 筆者:「しょうがねぇだろ、宿に置いてきちまったんだから!」・・・こんなとこ撮るんじゃねえよ、カメラマン!
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島でいちばん広い大久保浜海水浴場で、ボリュームたっぷりの弁当を食い、港に向かう。で、途中にあるワインディングロードが気持ちいいんだ。舗装はいいし、ほとんどクルマはいないし、ちょっとだけスロットルワイドオープン! ウェアメーカーとして、どうしょうもないカッコで走ってるんだけど、すみません。でも転けたら痛いだろうなあ、このカッコは、、、。(オーナーのAさん、フロントブレーキ、ぜんぜん利かないよ。ブレーキパッド、ないんじゃないのかなあ)
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