2008年7月22日


 今日は最終日。おかずがたっぷりの食事を済ませ、帰宅の準備を終える。宿のオバちゃんの手料理夕食をいちども食っていないのが心残りだ。
 オバちゃん、お勘定! ・・・一泊一人6700円。朝食は3回、ふた晩の飲み代込み、、、ありがたい旅館である。


 さて今日の予定は、午後2時、東京竹芝桟橋行きの客船出港までに、今度は娘をバイクに乗らせて、その走行シーンや、弊社製品写真をできるだけ撮っておこうといった寸法だ。
 とはいえ帰路の船のチケットはまだ買っていない。買っているのは、運を天に任せて、飛ぶ確率がうんと低い羽田行きの飛行機のチケット。6時間半の船に対して、40分弱の飛行機、頼む、飛んでくれ!と願うしかない。
 気温30度くらいはあるだろうな、と思いつつ、娘には秋のカッコウをさせる。でも東京の30度とはちがい、海風が涼しいから、ジワッっと汗が出てくるようなことはない。
 ヘルメットはショウエイの最新のJフォースのジェットヘルを持ってきているが、しかし半キャップのほうをチョイス。そのほうが似合っていたからという単純な理由だ。


レディースブーツ第1試作品に履き替えるが、それにしてもなんちゅう靴下なのか。



ゆっくり走れよ、といったら、ほんとにそう走りやがった。急カーブなのにちっともバンクさせていない。サーキットではサイドスタンド擦って走るのに。。。[島の西側、周遊道路にて]



2008年秋の新作C-30コットンジャックとスパーダ快走。しかし小柄な娘に男性用Mサイズは、やはりデカイようですな。[レンタカーからオヤジの流し撮り]


この紀行文を書いている最中に気づいたのだが、そういえば我が家にも10数年落ちのポンコツ“スパーダ”がある。
しかし三宅島のスパーダとはちがい、息子たち貧乏学生どもの“もて耐”レース仕様と化している。2008年8月末の2日間、初日は松下、翌日は息子どもがレースを行っている。
[結果は当HP松下ページ“夫婦坂革ジャン改革”にて送信予定・・・まあ松下の自慢話だけど]








 7月20日の早朝にこの島に着いてからの2日半、いろんな人たちと出会い、そして話をした。自然とでる話題は“バイク”、ジッさまもオバさまも青年団も役場の人も、、、ほとんど皆さん乗ってないにもかかわらずである。
 昨年秋(2007年)に東京都の支援で開催されたバイクイベント“チャレンジ三宅島”、7月6日のお台場イベント、そして今年(10月17〜19日)に行われる2008年チャレンジ三宅島。こういったかたちで三宅島の復興キャンペーンを二輪業界がお手伝いしている。だから島の人たちは、我々に温かく接してくれたのだろう。そしてまた、バイク乗りが期待されている。そう感じた。

 筆者はバイク歴30数年である。今思ってみると、10代の時などバイクに乗っているだけで後ろ指差されていた。不良!だの、ウルサイ!だの、20代、30代でもつづいていた。私の両親など「バイクばかり乗ってると、馬鹿になっちゃうぞ!」が口癖で、結果バイク馬鹿になってしまった。(現在バイク馬鹿と言われても、それは褒め言葉だと思っているが)

 世間様では昔っからバイク乗りは嫌われ者だった。それが逆に東京都の役人さんが、三宅島の方々が俺たちバイク乗りに期待している。こんなことは生まれて始めてのことであった。
 これに対して、さまざまな二輪業界が協力している。期待に応えると同時に、あまり元気よろしくない二輪業界自信の活性化にもなるだろう。“頑張ろう三宅島 と、二輪業界” が私のホンネである。





 残念なことがひとつある。二輪業界も一枚岩ではないのである。外車メーカーは協力的だが、我が愛するニッポンの4メーカーに参加協力はない(2008年9月時点)。さまざまな問題があるだろうが、そこは大人なのだから、十分に話し合ってもらいたい、と切に思う。



 7月22日昼前、スパーダとレンタカーにガソリンを入れ、、、えっ! な、なにっ、リッター245円!東京都区内が180円台で困惑していたら、三宅島のガソリンはその比ではなかった。離島は輸送代も加算されるから、高いんだなこれが。しかし東京の街中より、燃費は確実に1.5倍となるのだから、実質高いとは言えないだろう。
 スパーダを元の小屋に戻し、飛ぶか飛ばないか分からないが、レンタカー屋のワンボックスに送られて飛行場に向かった。
 空港での案内(アナウンスではなく肉声。なんといっても空港ロビーはコンビニよりもずっと小さい)は、飛行機は羽田からこちらに向かっている、、、と、しかし火山性ガスが空港を漂った場合、引き返すこともある、、、と、だから着陸しなければ羽田には行かないよ、と。 ・・・飛行機は火山性ガスに弱いという。でもそんな中にいた場合、待ちぼうけくらった俺たち人間のほうはどうなのよっ。とはいえ、誰もそんなことは問題にしていない。
 機械より、人間のほうが強いと実感した。


 よけいな心配をしたが、飛行機は無事に着陸し、そしてすぐ我々を乗せて羽田に向かい離陸した。50人そこそこしか乗れないプロペラ機、その窓から、真っ青な海に囲まれた、バイク乗りに優しい島が「また来てよっ」と、うったえていた。。。 [おしまい]
三橋










おっと、肝心の写真をお見せするのを忘れるところでした。








 海で泳いだり潜ったり、山を探索したり、温泉浸かって飲んだり食ったり、、、だけではけっしてないんです。その合い間の少ない時間の中で、しっかり弊社製品も撮っております。
 ついでにご覧下さい。見るだけでなく、もし買っていただけるなら、そんな嬉しいことはございません。。。




三宅島の青い海をバックにアイボリーベージュのC-50Aコットン帆布ショートコート&ハンチング。その姿にBA-1ショルダーバッグもよく似合う。
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2008年秋登場の丈夫なハンプレザーリュック [すぐ欲しくなった方はこちらへ]



溶岩の上に並ぶショルダーバッグシリーズ [すぐ欲しくなった方はこちらへ]


アウトドア系のいちおしはこれ、BN-1



スタジャンはずぅ〜っと作り続けている弊社の定番カジュアルモデル。S-25のアームレザースタジアムとレディースブーツ。このブーツは試作品ですが、、、。
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もうちょっとアップで撮ってほしかったなあ、カメラマンさんよお。足元は大事です。究極のグッドイヤーウエルト式 ライディングブーツ。
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三宅村役場 http://www.miyakemura.com/
三宅島観光協会 http://www.miyakejima.gr.jp/index.html
沖倉商店 http://ameblo.jp/okikura
やまのべ旅館 04994-5-0317
(オジちゃんはシャイですが、オバちゃんは正反対。
元気ハツラツ、あったかい宿です)


“チャレンジ三宅島” http://www.challenge-miyakejima.com/
皆さん、どうぞ参加してみてはいかがだろう。


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