最終話 2007年10月24日


 私の好きな峠道ベスト10、それは楽しいワインディングロードだけでなく、素晴らしい景色も兼ね備えていなければならない。
 西吾妻スカイバレーは間違いなくそれに入る。他にも北海道には複数の峠道、東北は八幡平のアスピーテライン、磐梯吾妻スカイライン、信州の志賀草津道路にビーナスライン、九州のやまなみハイウエイ等々。まあ、季節や天候によって順位が変動するので、どれがベストかははっきり言えないが。





谷側にコースアウトは非常にヤバイ。


走りながらも楽しめる絶景。



会津磐梯山を真正面に見て。
(カミさんにその余裕があるかどうか。こちらも肉眼でななく、カメラのファインダー越しである)





標高を下げ、中腹あたりを走ると、また美しい紅葉が迎えてくれる。
なお、我らのマフラーは多少騒がしい社外品、そっとスロットルを開ける。音を出したら申し訳ないようで。。。(だったらノーマルに戻せよ!って思われるでしょうが、イヤです。)









 こんないい天気、こんないい道なのに、すれちがったバイクはたったの1台。もったいないぞバイク乗りよ!と思うも、今日は平日。仕事してるんだわなあ、みなさん。(逆に土日祭日、我らは仕事)
 スカイバレーも終わりに近づき、なだらかな道になると、野菜や果物の販売所が点々と道端に営業している。せっかくだから小休止がてらに覗いてみよう。

バイクは我らのみ。 キャベツ購入。 また荷物が増える。

キャベツ、200円。考えてみるとスーパーで売ってる値と変わらない。味は違うだろうと、この日の晩に食ったが変わらない。“農家直販”の言葉に弱い都会人、ヤラレタか。(10段階評価“4”)


 今日はこのまま南に走って、猪苗代で高速に入って帰ろう、と思ったのだが、標識の“喜多方”の字を見て考えが変わる。・・・ラーメン食って帰ろうか。

 喜多方には昨年も来ている。ラーメン屋のいくつかの候補はまだ覚えており市内に入る。 おっと、あそこ、人影が多いあのラーメン屋、有名店かどうかは忘れたが、客が多い店だからハズレはないだろう。 

ラーメン以外にもメニュー豊富な源来軒。午後1時を過ぎていたが、店内は満席である。 ねぎラーメン。昔なつかしい素朴な醤油味、麺は手打ち。私の10段階評価は“6”だが、個人差はあるだろう。 やや大きめのギョウザ。やや濃い目の味だが、また食いに来たくなる旨さ。評価は“8”。


自宅用に元祖 喜多方生ラーメン(スープ付10食分1200円)を購入。喜多方に来たら必ず寄る。

 全国にご当地ラーメンとういのはたくさんある。ちょっと思い浮かべるだけでも、札幌、旭川、函館、佐野、徳島、尾道、博多、熊本、鹿児島、、、そして食い損なった米沢ラーメンと、ここ喜多方。どこも魅力的である。
 喜多方ラーメンは3回目だが、100軒少々あるなかでの3軒では、当然ながらその特徴はつかめない。正直なところ、ほんとうに旨いかどうかもよく分からない。味の好みでおおいに個人差がでるだろう。ラーメンは奥が深い。まだまだ修行が足りないようだ。
 さて、そろそろ帰ろうか。会津若松で磐越自動車道に入り、東京へと走る。


往きと帰りでは荷物の量がちがう。ゼファーに積んだキャベツと喜多方の生ラーメン、今日の晩飯は当然、キャベツラーメン。酒のつまみは村上のシャケである。




 一昨日、関越自動車道のSAで食ったラーメンで始まり、喜多方ラーメンでこの旅の食が終わった。その間には、越後 村上のそりゃあ旨いシャケと、そりゃそりゃ旨い米沢の和牛。そしてその旅には真っ青な空のもとに紅葉が花を添える。 ・・・上杉謙信はどうなのよ、って、すっかり忘れてらあ。
 やっぱりいいわなあ、秋の風情は。やめられないねえ、秋の旅。

 美食と絶景の旅を終え、極上の試作ブーツとともに東北自動車道を家路に向かっている。
 陽が沈みかけたオレンジ色の空には、やはり雲ひとつない。

 ではまたお会いしましょう。。。





[今回の旅情報]
■村上市観光情報 http://www.mu-cci.or.jp/kanko/index.html
■米沢観光情報 http://www8.ocn.ne.jp/~yozan/
■米沢 吉亭 http://www.yoshitei.co.jp/index.html
■喜多方のラーメン http://www.ramenkai.com/

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