2007年2月19日 送信
(2007年3月7日 更新)

 “サーキットも走れるツーリングウェア”、長いから“PHR”と仮称していたが、2007年からは正式名称を“PSP-1”と名乗ることにした。
 あとにPSP-2、3も控えているが、しかしそれらは必ずしも“サーキットも走れる、、、”ではないと想像できる。
 PSP(ペアスロープ・プロジェクト)・・・なんだか、これもいいかげんに名づけているようだが。


 2007年1月15日、ヒョウドウモデルであるPSP-1スーツの製作進行状態を確かめるために、浜松・ヒョウドウ社に出向く。なぜか松下ヨシナリと。
 松下もいっしょに行かなくてはならない理由は、まったくない。ヤツがサポートを受けているレーシングスーツは、同じ浜松のジュベット レザー ハウスさんであり、HYODブランドはまったく身に着けていない。もっとも、ペアスロープ製品だって持ってるのはハンチングくらいか。
 ではなぜついて来るのか・・・たぶんウナギ、、、なのだろうが、まあ、いろいろとノウハウのある松下なので、深くは考えないことにしよう。

 

 ヒョウドウ社に着くなり、その店内を通り抜け、兵頭社長に挨拶もせずに工房へとまっしぐらに向かう。
 縫製作業中のミシンの上には、私がデザインしたPSP-1が、まさしく縫われているところだ。他のミシンは、ド派手なレーシングスーツばかりなので、シックなPSPはひと目で分かる。
 ひと針ひと針が8番という太い糸で慎重に丹念に縫われてゆく。その真正面でその手さばきを私がジ〜ッと見つめているものだから、さぞかし職人さんはいやがっていることだろう。(本来、工房は立ち入り禁止。しかもこれは反則行為でしょう。同業社だし)
 やがて兵頭氏が工房に現れ、開口一番、
 「も〜、たいへんっすよぉ! レーシングワンピースより、よっぽど手間がかかるんだからぁ、これ〜!
松下は工房を抜け出したと思ったら、店内で買い物。・・・白のPUMAシューズ

裏地を付ければ完成といったところ。


PSP-1”について簡単に説明しよう。

基本はHYODレーシングワンピース。
これを以下のように改良を加えている。

■ワンピースをツーピースに。(これがいちばん手間)
■原型モデルよりも、ややルーズフィットに。
■パンツはブーツカットに変更。単体でも使用可。
■高速券等の小物が入る3つのポケットを装着。

その他、技術的な面の改良も多々あるが、ともかくPSP-1の着用姿をご覧にいれましょう。













モデルはせんえつながら筆者です。
というか、俺のスーツですから。
(でもバイクは息子のR-6)




 ど〜です。カッコいいでしょう。
 
 レーシングスーツの機能をもったツーリングツーピース。MFJ公認仕様だから、たいがいのレースにも参戦できるウェアなのである。
 もっとも私の場合、サーキット走行会でしか走らないけど、自走で向かうから、なおさらツーピースは便利なのだ。
 ワンピースレーシングだったら・・・
コンビニ入るには違和感あるし、
ファミレスでメシ食うのって辛いでしょう!
だいたいから、トイレど〜すんのさ!
“小”だって苦労するのに“大”なんて不可能に近い!

文句ひとつ言わずに(影では分からんが)頑張ってくれた製作責任者の高橋氏。うしろ姿のキンパツは兵頭氏、かな? いずれにしてもHYOD工房の高度な技術には敬意を表します。

 さて、ここまでお見せして、売り物じゃあないです! な〜んて言えない雰囲気になっている。PSP-1は完全受注生産制イージーオーダー品であるが、ぜひほしい!って方には、販売方法をお伝えしましよう。
■受注方式
あらかじめ採寸の予約日をご連絡いただき、HYOD社より、適正なサイズサンプルを用意し、ペアスロープ店舗で採寸。
■納期
時季によって異なるが、およそ2〜3ヶ月。
■価格
カラー・サイズオーダーのPSP-1第1号(筆者のタイプ)で18〜20万円。
オプション:ネーム、マーキング、バンクセンサー等別途見積もり。
■受注開始日:2007年3月9日 (終了日は現在未定)

※2007年2月19日の現時点では、浜松のHYOD社店舗では、なぜか、なぜか?受注取り扱いはしないという話である。(後に変更があればHPでお知らせします)
[お知らせ] 2007年3月7日、PSP-1は浜松のヒョウドウ社店舗でも発注可能となりました。お近くの方はどうぞ。
問い合わせ:ヒョウドウ プロダクツ 053-465-8281 or 8282


 なんとか完成までたどりついたといったPSP-1、企画・デザインは筆者ではあるが、それはペアスロープの手によるものではなくHYOD製モデル。純正ペアスロープ製“サーキットも走れるツーリングウェア”は、まだしばらく時間がかかりそうだ。数ヵ月後といったレベルではないだろう。
 ほんとに難しいウェアだと分かってしまったから、ササッと作って公表するなんて気には、とてもなれないのである。言い訳だろうがなんだろうが出来ないものは仕方がない。(・・・第一話で作れなかったら坊主頭にすると言ってしまった。でもまだあきらめたわけじゃないので、スポーツ刈りでご勘弁を)

 なお、PSP-1のもっと詳しい情報は、3月1日より当HPの製品ページで発信するので、どうぞご覧ください。

 次は、マジでカッコいいPSP-2、PSP-3をご案内しましょう。


松下、浜松のウナギに喜ぶ!

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