2007年3月4日 送信

 PSP-1は無事に作り終えた(ヒョウドウ社が)。 次はペアスロープの番である。平行して密かに作っていたPSP-2、そしてPSP-3をご覧に入れましょう。
 ただし、残念ながら“サーキットも走れるツーリングウェア”ではない。それを作る前に、“ちょっと遊び心”ってなところでしょうか。

 それではPSP-2からご案内しよう。
 まさしく筆者がデザインしたレーシング系ツーリングツーピースのPSP-1、それをイメージして耐水性のあるスーパープロテインテックスナイロンで作り上げる。(でもレインスーツではないので誤解のないように)
 チェッカー模様がひとつのアクセントになっているが、ペアスロープと、その因果関係をお伝えしなければならない。 ・・・それは1983年の創業時にさかのぼる。

1983年当時の店舗:レーシングマシンに革ツナギ、床は“チェッカー模様”。店の真ん中にはなぜかピアノとギターが、、、。
 弊社のチェッカー好きは、今、突然始まったわけではないのである。ちなみに、ベイシティーローラーズやチェッカーズ(古い!)に影響を受けたわけでもない。
 ・・・過去の話を持ち出すと、ちっとも先に進まないので、早々にPSP-2をお見せしよう。







 これはイケる、カッコいい。
 ところが、、、つい使ってしまったヒョウドウ社のケブラーニット(脇とヒジにかけての黒いニット)が入手困難で、たいした数量は作れない。3月中旬発売分など、ほんの少しなので、当HPの在庫表に十分ご注意を。


 次はPSP-3。これは店舗上階の職人による、夫婦坂工房の純正である。
 ヒョウドウ社に依頼したPSP-1、そのようなレーシングノウハウを駆使したライディングアイテムは弊社には作れない。いや、もし努力して作ったとしても、そのスペシャリストであるヒョウドウ社には負ける。(近年は素直に認めることにした。無駄な抵抗はしないのである)
 ・・・でもしかし、、、質の高い革を使って、職人気質むき出しの縫製技術で、カッコいい革ジャンを作るとなれば、申し訳ないが、どこの誰であろうと、
   負けない! ・・・悪いけどね。。。





[PSPシリーズ各タイプのチェッカー模様のついて]
PSP-1はシルクスクリーン プリント。
PSP-2は刺しゅう。
PSP-3は・・・上の写真をよ〜くご覧いただきたい。長方形の革を一枚一枚縫い合わせたチェッカー模様。たっぷりと手間かけてます。 ついでに小さなペアスロープマークの見事なくり貫き縫製。糸の乱れはひとつも無し! 我ながら いい仕事ますなあ。。。



 2006年の10月から始まった“サーキットも走れるツーリングウェア”の製作記、PSP-1からPSP-3までの前編はこれでおしまいです。残念ながら、PSP-1しか目的を達せず、ペアスロープバージョンの“サーキットも走れる・・・”は、そのうち発信するであろう後編に持ち越しとなってしまう。
 しかしそれも“MFJ公認”を得ようとすれば、その規定から、結局PSP-1とほとんど同じになるだろうから、はたして作る意味のあることだろうか。
 いっそのこと、“公認”をあきらめましょうか。そうすれば、PSP-1以上に動きやすく、自由な発想でカッコいいものができるでしょう。・・・でもそれでは、無理に上下つなげなくても、革ジャン・革パンでいいような、、、。

 もうちょっと試行錯誤の時間をください。

2007年のこの春までに、ペアスロープバージョンはできなかったので、第一話で宣言したとおり頭を丸めました。と、いってもスポーツ刈りですがね、あきらめたわけではないのでね、これでご勘弁を。。。
2007年3月3日 ひな祭りの日 三橋

前編 終わり

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