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 可憐な花見山のある福島市を東北自動車道で南下し、磐越自動車道をちょいと走って三春町に。次の目的は“滝桜”を見に行く。
 三春の滝桜は、岐阜県の淡墨桜、山梨県の神代桜とともに日本三大桜のひとつといわている、ベニシダレザクラだ。
 平日とあって道もスカスカ、難なく県道40号沿いにある滝桜の場所に着いてしまう。






 残念ながら、滝桜は満開にはちょいと早く2〜3分咲きといったところ。今回は花見山の満開に行程を合わせてしまったのでしかたがないが、それでもこの木の威圧感というか迫力たるや、目の前にすると感嘆の言葉しかでない。根回り11m!堂々とした推定1,000年といわれる巨木である。
 今までに数々の桜を見て回ったが、これほど大きい桜は初めてだ。桜並木に無数の花が咲いている光景も良いが、ぽつんと豪快な一本の巨木もまた良し。いつの日か満開の滝桜を拝みに来よう。

(なお、満開時の写真は、このページ最後に滝桜のサイトをご案内しているので、どうぞご覧下さい。) 

一本の桜の木目当てに、これほど多くの人が集まるとは。しかも平日に。(バイクでの見学者は皆無に等しい)

滝桜観光客・・・バイク組 バス・自動車組の比較
たったの8台、バイク専用駐車場。 数十台の大型バスに無数の自動車。


バイク置き場からは、寂しく急な坂道を登って滝桜の所へ。人影なし。

駐車場から滝桜までの通路は屋台も多く、ご覧のような賑わい。ちょうちん・トイレ付き。
両者の差は歴然である。。。

 バイク置き場からは少々寂しい道を歩いたので、滝桜見学の帰路は、やや遠回りして、車組通路を通ってみた。いやいやものすごい人波だ。
 やはりジィーさまバァーさまが多いのだけれど、そのご老人を癒すかのように、まんじゅうの出店がずらりと並ぶ。よくよく考えてみると、まんじゅう1個(1本)が150円や200円と高いのだが、こういう所に来ると、特になんの不満なくついつい買ってしまう。そして旨い!(ような気がする)

美味そうな「焼き大福」発見! 当然購入! 福島名物「ままどおる」試食!
どんな種類のダンゴが売られていても、花見とダンゴは親戚のようなもの。しかしトルコ料理ってえのは、いったい何か関係あるのだろうか・・・?











滝桜だけでなく
三春町には数々のシダレザクラが
咲いている。
時間が許せば、
三春町内桜巡りもしてみたかったのだが。

(通りすがりの名もない一本)




 朝から夕方まで桜を中心とした花を満喫した旅が終わり、そして今日の〆は、福島市内から30分弱の標高750mにある高湯温泉。
 予約しておいた宿は「安達屋」(私が宿の名を書き込む場合は、お薦めできるから)。
 さっそく温泉に入る。雪解け水が混じり、多少湯温が下がっているとはいえ私にはちょうど良い。趣向を凝らしたドでかい露天風呂を含め、とろりとした硫黄泉の掛け流し風呂を3つ味わって、晩飯となる。(温泉地の多くは循環式温泉となるが、湯量の多い高湯温泉は掛け流し)
 さてその料理・・・申し分ないほどの量と味である。岩魚の骨酒をペロッと二合いただき、なぜか芋焼酎があったので、それをロックで飲み干したら、今日の山(丘)登り2回の疲れも手伝い、酔いがまわった。それでも、もう一度風呂に入り・・・その後爆睡。
たまには(初めて)タイマーでツーショット。



弊社の日本手ぬぐいは持参。


いろりでの焼き物

別注で頼んだ、馬刺し、鹿刺し、岩魚の骨酒・・・絶品!


 3日目の朝、窓のカーテンを開けると、ぶ厚く暗い雲が空をおおい、テレビの天気予報では、気温が下がり、限りなく100%の雨だと伝えている。
 今日の予定、会津の鶴ヶ城とその周辺の桜巡りはあきらめて、家路へと直行することにした。

惜しくも除雪開通2日前の“磐梯吾妻スカイライン”。この有料道路がどれだけ素晴らしいのかを、カミさんに教えたかったのだが残念。。。雨がポツリと降ってきた残雪の道を引き返して、一路東京へ。















 高湯温泉を出てすぐに雨が降り出した。福島から東北自動車道を東京に向かって走っていると、電光掲示板の気温表示は5℃。防寒グローブを持ってこなかった私の指先は、ついに感覚を失い、シビレて痛くなってきたほどの冷たい雨天走行を強いられた。昨日が天国とすれば、今日は地獄にまちがいない。
 福島の宿から雨の中を320kmツッ走り(早く帰りたいから制限速度は守っていたかどうか)、RE-02レインスーツも首の隙間や手首からと、雨に耐えきれずじわじわと湿ってきたころ、家にたどり着いた。
 
RE-02 レインスーツ
フードやその他便利機能が付く。筆者は防水性のより高い右のRE-03より、このモデルを愛用。雨天走行以外にも使うので。
PRICE:¥20,800 パンツ各サイズ2種あり
RE-03 レインスーツ
防水性能をRE-02より高めたモデル。その為、フードや便利機能は持たない。長距離ツーリング派にお薦め。
PRICE:¥20,800 パンツ各サイズ2種あり
※RE-02・RE-03は、RE-05へと進化(2010年)


 さて、今回の桜巡り。すべてが満開の桜とはゆかなかったが、自分としては8分咲きの満足感はある。
 みなさんはどうでしょうか。私のアマチュア写真ではきっと満足できないでしょうから、本物の桜巡りに行ってみませんか。実物は、ホームページの画像より100倍は素晴らしいです。花の香りも付いているしね。
 ではまたお会いしましょう。







[ 参考サイトのご案内 ]

福島市 http://www.f-kankou.jp/
花見山 http://www.ann.hi-ho.ne.jp/edanami/
三春町 http://www.town.miharu.fukushima.jp/index.html
滝桜 http://www.takizakura.com/
高湯温泉 http://www.naf.co.jp/azumatakayu/welcome.stm

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