2003年6月7・8日 文・写真:三橋(全4ページ)
 今年で20周年を迎えているペアスロープ、この初秋に完成するそのアニバーサリー特別カタログを制作中で大忙しの中、悪友どもからツーリングの誘いがかかる。「秘湯と美味い酒を楽しみに行きませぬか」・・・今、こんな状況で行けるわきゃないだろう、と頭をよぎること3秒、出てきた言葉は正反対の「よっしゃ〜」。これでカタログ完成は2日遅れることにあいなる。

 いつもならいい宿を探して予約するのは私の役目なのだが、そういった忙しい事情により今回は他の者に任せた。
 人を信用しないという訳ではない、しかし「秘湯」というのは怪しい。秘密の湯と書いて秘湯なのだが、近頃のテレビや雑誌では「秘湯」の大安売り、あなただけにそっと教える秘湯特集・・・なんてのはザラである。すでに放送・掲載された時点で「秘湯」ではなく、「昔は秘湯だったけれど、もう秘密じゃない”湯”だよ〜」が正解。
 同じように「男の隠れ家」という雑誌の特集もよく目にするが、もう掲載された時点で「隠れ家」じゃねえっつうの、まったく。
 まあ、「秘湯」も「隠れ家」もテレビや雑誌の情報で知るんではなく、自分で探すもんなんだな。見つけ出して初めて感動するもんなんだな、これが。
 そんなたわいも無いことを考えながら東北自動車道を我GSF1200とその他8台でミサイルの如く爆走北上する。


 宇都宮を過ぎ、上河内サービスエリアで休憩していると1台のバイクから何やらキナ臭い匂いが漂う。七(しち)ちゃんが買ったばかり(でも12年落ち)のバンディット400とかいうバイクからだ。バッテリーに触れてみると高温、どうやらレギュレーターがいかれ、電気系のおしゃか寸前のよう。
 この先、不安この上ないのでバンディット400を先頭に東北自動車道を80キロでリッターバイクがドン臭くうしろを走り様子を見る。ドカヘルをかぶったハーレーチョッパーのあんちゃんにまで「モタモタ走ってじゃねえぞコラ!」とののしられ(たような気がする)つつ抜かれ、「あとでおぼえときやがれ、このタコ!」と返す言葉。。
 しかしそんな葛藤も長くは続かず、とうとう黒磯PA直前でバンディットはご臨終となる。


 そもそもだ、私のカメラ(キャノンEOS10D)のレンズより遥かに安いバイクなんか買うからこういうことになる。安いバイクが悪いとは言わんが、ろくすっぽメンテをしないヤツが手を出しちゃいかんのだ。呑み屋やおネエちゃんと遊ぶ回数を減らして、せめてGSFの集合管(ヨシムラ手曲げチタン)くらいの値段のバイクを買ってほしいものだ。というよりも、早く大型免許を取れって。(バイクが快調でも中型の七ちゃんはいつもビリっかす)

 黒磯PAで早めの昼飯を済ませ、ほどなくレッカーが到着し黒磯市内のバイク屋さんにバンディット400を預ける。やれやれといったところだが、ここで七ちゃんを置いて行くわけにもゆかず、リヤシートの空いているBMW1100Rでニケツ。男同士のニケツってのは、なんと様にならないのであろうか。

 高速道路を走れない我々(正確にはニケツの1台)は、ひたすら国道4号線を北上、途中、二本松市で極上の日本酒をゲットし「秘湯」がカンバンの宿に向かった。

20周年記念、コスト無視で作った秘密のグローブ。
必死で修理をするデ○。
やってられない80キロ走行
黒磯PA、バンディット終わる。
火葬場へ・・・。
男のニケツ。
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