高知は、酒豪の住む処。おいしい日本酒ができるのは言うまでもなく、宴があると「飲め・飲め」と、とにかくお酒が大好きな人たちが多い・・・そんなイメージがあります。

 その高知に「世界中の酒豪が集まる祭りがある」ということを聞きつけ、高松から高速を走ること2時間、高知県香南市赤岡町の海岸へ行って来たのでした。



 ところで、「どろめ」とは何?
 事前情報を得るためにホームページを探していると、どうやらそれは海にいる小魚のこと。どろめが採れる海に近い砂浜で、客人に地元の酒蔵が日本酒をふるまったのが「どろめ祭り」の起源と言われているそうです。どろめは、瀬戸内側の讃岐ではお目にかかることはありません。(ちなみに”絵金”とは土佐藩の御用画家「絵師金蔵」のこと)

これが「どろめ」。要するにイワシなどの子魚。釜でゆでるとシラスやチリメンと呼ばれるようになります。右側は「ヌタ」と呼ばれる、葉ニンニク、白味噌、酢、砂糖を合わせた郷土自慢の調味料。とにかく美味。太平洋をバックに食べるのが基本です。

 どろめを食べながら、のんびりと一日を楽しく過ごすのが、祭りの趣旨です。会場は桟敷席が用意されて、あちこちで宴席が行われています。
 祭りのメインイベントは、「大杯飲み干し大会」。海岸からほど近い酒蔵の酒「豊の梅」を一気飲みします。飲みっぷりが良いと歓声があがりますが、こぼしたり、飲めなかったりするとバ声が上がります。

男性は1升、女性は5合を飲むタイムで争われます。男女ともに平均して15秒前後で飲み干します(優勝タイムは10秒前後)。また、飲むときのマナー(こぼしたりしない)も採点に加わります。参加は、当日の先着順です。

 高知では、とっても有名な祭りですが、規模・人出ともにあまり大きくなく、のんびりと砂浜に座って過ごすことができる祭りでした。
 祭りの趣旨から考えると、できればバイクに乗って来ないほうが良いことに気が付いたのでした。本当は、早飲みをしないまでも、おいしい日本酒が飲みたかったところです。


バイクは、最近出番の多いF650。古い町並みが残る赤岡の町内で撮影しました。グローブは最近SG−7を愛用しております。

どろめ祭りは、毎年4月最終日曜日に開催。
問い合わせ先は香南市




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