2009年3月2日 担当 尾原

2009年3月、四国手袋工房のラインナップに新しいアイテムが加わりました。それは「レディス・グローブ」。女性ライダーのために、そしてタンデムシートに座る大切な方の手を守るために、全く新しいパターンを用いたグローブが出来上がったのでした。

 このレディスグローブの企画のはじまりは、数年前にさかのぼります。


 今も昔も変わらないのですが、バイク用のグローブを買われる方のほとんどは男性で、レディスはというと、メンズの数十分の一というぐらい限られた需要しかないのが現実です。

 数年前に、”高速道路で二人乗りができる”という規制緩和があったので、グローブ業界としても、後ろに乗られる彼女や奥さまのグローブの需要を掘り起こそうとした時期もあったのですが、結果は見込み外れ。

 そういやウチの奥さまも、冷ややかに僕のバイクを見るだけで、決して「乗りたいわ・・・」なんて言うはずもないか。

 ですから、絶対的な需要が少なかったので、レディス専用モデルを作らず、これまではメンズのモデルを小さくしたSSサイズが、レディスグローブという位置づけだったのです。

手袋のサイズは、この1冊のサイズマニュアルから生まれます。約8000名の男女別のサイズデータをまとめたもので、その中間値がメンズM・レディスMとなります。

 SSサイズは、女性向けを意識しているので、当然SS=レディスMということになります。パターンは、上の冊子のデータを参考に作り込んでいきます。

 SSサイズより小さな手の方には、残念ながら合うグローブこそ無いのですが、大きければ、メンズのSがあるから「まぁ、いいかぁ」なんて考えていました。

 でも現実は、そう甘くはなく、店頭で女性客のフィッティング具合を見ていると、かなりの確率でこんな事態が発生したのです。

 「えっ・・・手に合うグローブが無い?」

 忠実に平均データに沿ってグローブを作っているにもかかわらずです。

 それで、平均データだけでは、ダメなんだ・・・ということに気が付いたのです。

 それから、身近にいる女性の手のデータ取りから再度始めたのです。

手のデータは、コピーを撮って保管します。コピーで見てとれる平面的なデータの他に、手囲いなどの立体的なデータも測定していきます。

 で・・・長い間試行錯誤を繰り返した結果、得られた結論は以下のとおりとなりました。

※女性の手の形は、ばらつきが多い
※平均値に近い手の人も多い
※手長は男性に近いサイズなのに、手囲いが細い人も多い。

 手囲いの細い人が、これまでのSSやSを着けると、手の長さは合っているのに、横幅はブカブカになってしまうのです。
 ですから、より細いシルエットを持つサイズを新たに加える必要があったのです。

紙型による試作も数度に及びました。指先数mmの単位による修正が行われ、レディスのMとLができあがったのです。

 ペアスロープ製のレディスMとレディスLサイズは、弊社独自のサイズ展開であり、他社のレディスサイズとは互換性がありません。
 各サイズの位置づけはこうなります。

メンズSSサイズは、女性の手の平均値データに近い物です。
レディスMは、メンズSSをさらに細身に仕立てた物です。
レディスLは、手長はメンズのSに近い物ですが、細身に仕立てています。

 メンズのSSをも含めると、実質レディスのサイズが3サイズに広がった訳ですし、より多くの女性に合うよう、選択肢が広がったことになります。

 女性らしく細身のアジャストベルトと組み合わされた、PGL・MGLシリーズ、ぜひお試しになってはいかがでしょうか?


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