超高速域も得意とするライディング専用モデル「G-310D」と、街着およびフツーのツーリング向け「S-30(革文字オーダー)」。異なる目的で、こんなにも作りがちがうのです。
さて、スタジャンの魅力をこってりとご案内いたします。




まずは簡易ウンチク編です。知っていただければ少しはお役に立てるかもしれません。でも人生が左右されるほどのものではありませんので、パスして下にスクロールしていただいてもよいかな、とも思います。。。


アメリカ生まれだけど、日本独自の名称なんです。

スタジアムジャケット、スタジアムジャンパー、スタジャン、呼び方は違えど同じウェアである。だだし日本だけ……。
このウェアは1800年代の終わりころアメリカで生まれた「アワードジャケット」が正式名称で、通称「ベースボールジャケット」。野球だけでなくフットボールやバスケットボールのウォームアップ用、そしてチームユニフォームとして愛用されていた。……というわけで、スタジャンはご当地アメリカでは通用しない和製英語である。
日本で流行したのは1960年代からで、同じようにTシャツやYシャツ、トレーナー等も、そして「スウィングトップ」(弊社の呼び名ははスウィングジャック)も同様に和製英語で登場した。



ラグランとセットイン・・・スタイルの話

スタジャンにはスタイルが2種類ある。袖のつけ方の違いで、ラグランショルダーとセットインショルダー。
機能的な違いは、ラグランショルダーのほうがやや動きやすいが、しかし欧米人に比べて肩幅が狭い日本人が着ると、なで肩ぎみでショボく見えるのは否めない。ペアスロープがセットインの方を好んで多く作っているのは日本人体型を考慮してのことである。

ラグランショルダー:たま~に作ります。アームレザータイプがメイン。 セットインショルダー:オールレザーのこのタイプがやはり定番。


スタジャンには、なくてはならぬ胸マーク

ペアスロープの革ジャンで唯一胸マークがついているのがスタジャン。これはアメリカでのチームウェア目的の流れで、背中にも大きなマークをつけているものが多い。まあ、ペアスロープの場合は少々控え目ではあるが、あなたのオリジナル文字も革で縫い付け可能なので、ご希望の方はいちばん下のご案内をご覧下さい。

1980年代のスタジャン初期型S-20。筆者が約30年間着続けたもので、このくたびれた風合いがいい。現在もたまに愛用。 最新型のS-30。初期型の胸マークよりさらに小さくなっているが、それ、存在感あるコードバン(馬革の希少部位)を使用。





スタジャンを着るモデルは20代後半と若い俳優(の卵)の岩瀬コウキくん。スタジャンが流行った時代を知らぬも、「コレいいな、このカラーリングもいいなぁ……」と新鮮に映るのであろう。特に1970年代から1990年代の若き頃に着ていた皆さま、身も心も若くして復活のご愛用を。






上記の5種は弊社が選んだベストツートンスタジアム。このままでも仕立てますが、あなたのセンスでカラーチョイスも。
■ QUALITY:国内産1.15mm厚ステア牛革、混紡ニット、裏地-コットン&ポリエステル
■ カラー:(上記スタジャン左より) オレンジ/ブラック、キャメルブラウン/ブラック、アイボリー/ブルー、ブラック/ワイン、ガンメタ/ブラック
サイズ&価格:S~L-¥122,000(税込¥134,200)、LL-¥124,000(税込¥136,400)、3L-¥128,000(税込¥140,800)
※下記の革色より、カラーセレクトオーダーも同額。
S-30 詳細ページへ >>

カラーセレクトオーダー
左より、ブラック・ガンメタ・ブルー・ダークブルー。アイボリー・オレンジ・レッド・キャメルブラウン・ワイン・ブラウン、あなた好みのツートンカラーを。(オリーブやディープブラウンもあり)
※写真は忠実に色を掲載できません。現物とは色彩が多少異なります。






ペアスロープ夫婦坂工房職人の得意技は、縫製はもちろんのこと、精巧な「革文字」。ご自分のお名前はどうかと思うけど、イニシャルやペンネーム、屋号に家紋、可能なものならなんでも縫い込みます。
左写真は筆者で、1990年代後半、ヘルメットペイントおよびバイクのカラーに合わせて作ったスタジャン。そして右下、よ~くご覧なれば、キーホルダーまで色合わせしているのがお分かりでしょう。ど~せ作るならここまでやると気持ち良く走れるのです。

※イエローの牛革は定番外ですが、1着分で染めることもできます。ご相談ください。

シンプルなシングル文字。ジャケットだけでなく、バッグなどにも入れられます。 ふちどりのように見える、2枚重ねのダブル文字。たいへん時間の掛かる精密な仕事です。

革文字価格:1文字税込1650円より。文字の大きさでも異なります。
■ 革マーク価格:複雑さや大きさによって異なります。要見積もり。
■ ワッペン縫い付け価格:税込550円より。大きさによって異なります。
※革文字は新規製作品に限ります。ワッペンは後付け可能です。


ステッチの色もお好みで・・・
通常は革と同系色の糸を使うが、あえて異なる色で縫えば、ずいぶんと雰囲気が変わるもの。たとえば黒の革に赤やオレンジの糸・・・情熱的。アイボリー革にブルーの糸・・・爽やか。 しかしあなたのセンス次第。一歩間違えるとアララッと台無しになるのでご注意を。





左から、STP-90スウィングジャック(チャイルド)、S-30型アームレザースタジアム(大人&チャイルド)、S-20スタジアム(チャイルド)・・・いずれもオーダー品。


長いスタジャン作りで、まあさまざまなタイプを作ってきました。腕とボディーに異素材を使ったアームレザータイプも良いものです。まあ、手入れに少々難点がありますけど。

あ、そうそう、「ソデ・スソのニットは弱そうだなあ・・・」と思う方がおられますよね。でもどうぞご安心下さい。高品質のニットを使ってますので、そう簡単にすり切れるものではありません。それに長年のご愛用後に破損しても、ニット交換が可能です。20年、30年前のお客様のニット交換、現在もおこなっております。あのころは月に50着以上販売してましたから、、、今でも大事にご愛用いただいてるんですね。嬉しいかぎりです。
※なぜソデ・スソを革にしないのか・・・着心地が違うのです。

スタジャンは弊社ペアスロープにとって思い入れの多い革ジャンなので、ご案内が多少長くなってしまいました。魅力あふれるスタジャン、可能なら、どうぞご来店いただき、その着心地もお確かめください。




[ サイズ選びサイズオーダー インフォメーション ]
[サイズ選び]
フィット感のあるウェアではありません。好みもありますが、あえてユル目を選ぶ必要はないと思われます。
[サイズオーダー]・・・革製品
そで丈・着丈・ウエスト等のサイズオーダーが可能です。ご来店をお薦めします(通販は限界があります)。価格:税込22,000円増しより。
[カラーセレクトオーダー]・・・革製品
牛革は10色、馬革は4色、糸の色も変更できます。価格:税込22,000円増しより。(※革は、季節によって在庫のない色もあります)



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