[ 2010年10月7日 ]


 昼飯を食おうと南魚沼市の中心街、JR六日町駅に行くと直江兼続(なおえかねつぐ)生誕の地と書かれた大きな看板が目に留まった。そうだったのだ。米に気をとられて、私の尊敬する上杉謙信の家臣、兼続のことは忘れていた。兼続にまつわる歴史巡りもしたいものだが時間がない。しかたなく国道17号線沿いの回転寿司をササッと食べて、富山に向かう。


豪雪地帯の国道253。


トンネルではなぜかいつも写真を撮る。

豪雪地域ならでは。

陽が落ちてきた。
六日町からローカルな国道253号で上越市に向かう。

ススキは秋の風情。

カネ掛かってる国道ですなあ。

上越市に入り、国道8号を西へ。

 上越市は上杉謙信の城下町。それはさておき、国道8号を走ると道路標識に“富山119km”とある。現在5時ちょい前、予定では魚津あたりにいるはずだったのに・・・。



日本海の夕陽を眺めながら。


 富山のダチには「6時くらいに家に着くぞ」と言っておいた。時間に追われているなら高速の北陸自動車道を走ればよいが、トンネルばかりの山あいを通り、海はほとんど見えない。やはり海沿いをべったり走る国道8号がベストな選択、もう遅刻は覚悟した。・・・それにしても日本海に沈む夕陽は素晴らしいですなあ。。。








急いではいるもののバイクを停め夕陽タイム・・・沈むまで。


潮風になびくススキと夕陽。


沈んでゆくんだなあ・・・




富山 高岡の越南17号。


 美しい夕陽のあと、いきなりオヤジで申し訳ない。陽が沈んでから次に写真を撮ったのが、新米を分けてくれるダチの家、その主人である。
「よお来たのおバイクでぇ。ワシもバイク、250のスクーターがほしくなったんやが、景気悪くて、とても買えんっちゃ」
 さっそく酒盛りである。ダチは子供3人の5人家族、富山市で広告代理店の営業をしているが不景気だとこぼす。
「新米、食ってみぃ」。実家(農業)からのご飯をひと口食ってみる。旨いっ!
 秋はこんなに旨い新米ばかり食っているのかと聞けば、「兄貴(実家)は古米しかくれんのよ。久しぶりに食ったんよ、今日」・・・米が余り気味なのは全国的なことらしい。そして身内は新米でなく古米を食う。古米といってもブレンド米ではないので十分な味だろうが。。。

ダチが用意してくれた新米コシヒカリ・・・30kg!


2袋買ったうちのひとつをみやげに置いてく。


「それじゃまた!」 いまどきガキでもこんなポーズでレンズに向かないよな・・・。
 Aランク高岡産コシヒカリ。しかし実家の兄貴いわく特Aランク!だそうだ。
 翌朝、バイクに新米を積む・・・が、リアシートに30kgはとても積めそうにないので、10kg減らす。
「で、いくらだ?」。タダでもらおうとは思わないので聞くと、「いらんわぁ、せっかく来たんだからぁ」とカネを受け取らない。ならばこちらも何かおみやげを渡そう。とはいえアレしかない・・・南魚沼 塩沢産コシヒカリ2kgだぁ。
「・・・米を取りにきて、米くれるんかい!」
「とにかく食ってみろって。同じコシヒカリでどう違うのか、面白いじゃねえの」
「・・・南魚沼産なんて食ったことないっちゃ。半分兄貴にも渡そうかのぉ」
 こうしてダチの家から出発。しかし困ったことに、2kgの南魚沼産を置いてきても荷物満載。これじゃあ、どう考えても第3の目的“信州佐久の特A新米”は積めない。これはあきらめるしかないな。。。


これはコシヒカリではないと聞く。


< 戻る 次へ >>