2009年8月2日
 “バイクと鉄道”、これはいかに便利で楽してツーリングができるかを実体験して皆様にお伝えする紀行である。そしてこの続編は、前回(2008年11月)の岡山県津山と同じく岡山駅まで新幹線を利用する。そこまでは同じだが、津山へは北に、今回は南に、バイクに乗り換えて四国に向かう。
 たいへん迷惑なことだろうが、今回も鉄道話は多い。しかし皆さんのご参考にと、讃岐うどんの話題もこってりお伝えする。これもやはり空腹の方にはご迷惑か。まあなにはともあれ出発進行としましょうか。


新幹線“のぞみ” VS “自走の学生”

 8月2日の日曜日、品川駅23番線に入ってきた8時57分発の“のぞみ105号”広島行きにカミさんと乗り込む。さっそく駅弁を食らい、コーヒーなんぞをまったりと飲んでいたら、カーブしている浜松駅をバンクさせて豪快に通過。ここまでたったの1時間ほどである。しばし昼寝でもしようかとリクライニングを傾けていたらケイタイが鳴る。
 「今、京都を過ぎたパーキングに着いたっス、雨んなか走って来たっス、渋滞もしてるっス!」
 大学生ダイスケからだ。ヤツとはこれからの3日間、行動を共にする。ただし我らは岡山まで新幹線、ヤツは全て自走。
 早朝5時に都内の自宅を出発したダイスケは5時間ちょいで京都を通過したことになる。現在午前10時過ぎ、そこまでの距離500キロほどを、5時間少々で走っている。雨の中、しかもETC1000円渋滞の中を・・・ぜったいまともな走り方じゃねえな、、、。


日曜日のためかガラガラの車内、うしろの阪神ファンの新聞がに気になる。矢野がどうしたって?、我らはヤクルトファンでい。(関係ないかもしれないが、カミさんのおふくろさんは、かつてヤクルトおばさんだった)

新幹線もバイクもどちらも快適に乗れる、ありがた〜いブーツR-01。私の旅の必需品ですな。
気になる方はどうぞこちらへ >>

新大阪以西はなおガラガラの車内。これもETC1000円効果の影響なのか、、、。
 「おいダイスケ、こちらはもうすぐ名古屋だ。まだ150キロほど離れてるけど、追い越すのは時間の問題だな。岡山のバイクショップで待っててやるから、“のぞみ”に対抗するなんてあきらめて、フツーに走ってこいよな!」
 こうでも言っておかないと“のぞみ”の実力を知らないダイスケは無謀にも挑戦しそうだ。

 しかしなんですな。ETC1000円効果というのは凄いですな。学生が高速道路で東京からちょいと四国までと、平然と利用してしまうのだからねえ。私らの学生時代なんぞは考えられなかったな。でも現在、私らのようにめったに土日が休めない者にとっては、ぜったい不公平ですな、インチキですな、ETC1000円日ってのは。

 のぞみ105号は京都・新大阪・新神戸・姫路とちょこまか停まって昼過ぎに岡山駅に停車。あっ、そうそう、先ほど「“のぞみ”の実力を知らないダイスケ・・・」なんて書いたので、その実力とは、を簡単にお知らせしなけりゃいけませんな。。。

3時間ちょこちょこで岡山到着。



[のぞみ N700系の実力]
岡山駅に並ぶN700系
東京〜博多間の東海道・山陽新幹線には100系・300系・500系・700系・N700系が走る。今回の乗車は'09現在最新型であり最速のN700系。
最高速度は東海道新幹線内270km/h、山陽新幹線内は300km/hである。しかも振り子式、これが秘策なのだ・・・これはバイクのように車体を自らバンクさせてカーブを通過する。まあ傾斜角度はたったの1度だけれど、そのおかげでほとんどのカーブを200キロ以上の速度で通過。世界に誇れるニッポンのシンカンセンである。

岡山を広島に向けて走り去るN700系のぞみ105号

[500系についても一言]
N700系を褒めたように書いてしまったが、私の好きな車両は500系である。丸みのある砲弾型のその姿、なんといってもカッコいい。
最高速度はN700系と同じ300km/h。しかし振り子機能を持ってない500系は、くやしいことに最速“のぞみ”の座をN700系にゆずり、2009年9月現在の東京発は、昼と夕方の2本のみの“のぞみ”しかない。500系のぞみの廃止は近いうちにくるだろう。はやく乗っておこう!




JR在来線にちょっと乗る。


 岡山から在来線である瀬戸大橋線に乗り換える。6番線から乗る高松行き“マリンライナー31号”、先頭車両はグリーン車および指定席車両の豪華な快速だ。本来は別料金の眺めの良い先頭に乗りたいところだが、ダイスケと待ち合わせのバイクショップ最寄駅は次の駅(普通列車では5つ目)なのでノーマル車両に座る。

快速マリンライナーの先頭。デザイン的にもう少しなんとかならなかったのか、、、変な顔だ。

早島駅に到着。岡山側最後尾は先頭車両と異なるフツーの顔の普通車。


普通車の窓に置いたのは、国鉄型165系直流電車、のお菓子箱。高松の手袋屋(のガキ)へのみやげ。

都会の岡山駅からたった10分で、こんなにものどかな風景となる早島駅ホーム。


バイクを拝借。

 JR早島駅からバイクショップまで徒歩15分と聞いたが、重たいカメラ機材やらなにやらを持参しているのでタクシーを奮発する。
 さてそのバイクショップ・・・それは国道2号線沿いにある“トライアンフ岡山”という。その名のとおりトライアンフの正規ディーラーであるが、レンタルバイクの営業もおこなっている。ではこれからの旅のバイクはレンタルなのか、と言えばそうではない。それにはちょっとした事情があるのだ。

こじんまりとしたトライアンフ岡山。

岡山周辺、いや山陽地域の皆さま、トライアンフの購入なら、ぜひ親切・丁寧・誠実なチエさんとこ“トライアンフ岡山”にどうぞ。
 トライアンフ岡山店長のチエさんとは以前からの知り合い(とはいえたった1年前だが)。少し前にこの旅の計画を話すと、
「私のトライアンフ ボンネビルを貸しますよ」
 といってくれたので、それに甘えたわけだ。ついでにもう1台、売り物か、レンタルか、試乗車か?よくわかんないけど同じトライアンフ ボンネビル、その新型のSEというやつを拝借した。
 ・・・なんだレンタルバイクショップでレンタルしてないじゃん! インチキじゃん! と言われるかもしれないが、コネがあったんだから仕方がない。だってねえ、たとえば困った時に友人からクルマやバイクを借りたら、レンタル料ってフツー払うかな? 払わんよねえ。お礼にお菓子とか酒をぶらさげてく、ってのがフツーだよなあ。まあ、たまたまチエさんとこがレンタルバイクの営業をしてるということが、インチキの誤解を招こうとしているのだがね。でも半分インチキかな。。。
 さて、あらかじめチエさんのこの店に送っておいたツーリング用具を2台のトライアンフにセットして、四国に向かって出発だ〜、とヘルメットをかぶったけどすっかり忘れてたぁ! ダイスケがまだ着いてなかったのだぁ。
あたりまえだけどトライアンフ車両ばかり多数が店内にある。



トライアンフ純正ウェアや選び抜かれた用品もいろいろあり。




新しいモモデザインのヘルメットに興味を持つカミさん。

筆者が乗るチエさん所有のボンネビル。入念な整備はありがたい。
カミさんが乗る最新型ボンネビルSE。これもスタッフの方がしっかりと整備していてくれた。


おっ、やっと着いたなっ。

 すっかり忘れていた貧乏学生ダイスケが40分遅れでやって来た。いやいや、ちっとも貧乏ではない。なんたって学生の分際ですんごく高額なBMW K1200S(カミさんの愛車カワサキ ゼファー750・・・3台分強だ!)なんぞに乗っているのだ(いつもそればっかし書いてるような)。

荷物でナンバープレートが見えない・・・わざとらしい小細工だ!

東京〜岡山間7百数十キロ走っても、まったく元気なダイスケ。若いってのは素晴らしい。
 どうみたってクソ生意気な学生にしかみえない。それをダイスケは察してチエさんに言い訳をする。
 「このビーエムは自分のじゃないっス、オヤジからの借り物っス! レンタルっス!」
 私は知っているのだ。ダイスケのオヤジ(自称 単車オヤヂといって、当サイトにも何度か登場している)は同じK1200Sをもう1台持っている。ということは、名義が誰だろうと、借り物といいながら自分のバイクのようなもんじゃないか。オヤジからの恩恵とは言うものの、まあクソ生意気な学生に見られても仕方のないことである。
 「さあ出発するぞ〜!」に、
 「ちょっと待ってください、700キロ以上走ってきたっスから、冷たいもんでも飲ませてくださいよぉ〜」
 「俺は今日ぜんぜん走ってねえんだよ、疲れてないし。ま、武士の情けだ、3分待ってやろう」
 こうしてなぜか3台全員(インチキな)レンタルバイクで四国に向かうのである。



 ちなみに、自走と比べて我ら新幹線組がすごく贅沢をしているように思われるが、実はそれほどでもないことを証明しなくてはならない。集合場所のトライアンフ岡山までの旅費をお知らせしよう。

◆鉄道利用:新幹線運賃¥17,060 + その他¥1,300=¥18,360
◆バイク自走:高速代¥3,500くらい(※ETC1000円日に限る。※ルートによって異なる) + ガソリン代 約¥7,000 + タイヤ消耗費 約¥4,600 =¥15,100
(※ダイスケのK1200S場合。燃費15km/lで計算。タイヤは前後で5万円のハイグリップ系、8000km交換で計算。その他+もあるが未計算)

 その差、3,260円也。まあ、ダイスケの高級バイクでの計算だが、国産リッタークラスでも5000円程度の差か。しかも・・・これはETC1000円日(都心から岡山まで1000円ではないのだ!)の計算であって、通常日の場合は完全に新幹線利用のほうが安いのである。車両代なんかを含めると、やはりバイクって贅沢なんだなぁ。。。

 さて、我ら新幹線組にとっては岡山が起点。これから瀬戸大橋を渡って高松の知人宅、2日目はダイスケ願望の讃岐うどん巡りを経て愛媛の松山、3日目はしまなみ海道を走ってあれやこれや ・・・楽しみは盛りだくさん、多ければ多い方がいい。


協力に感謝。
トライアンフ岡山 パドック
正規トライアンフディーラー、そしてレンタルバイクの営業も。山陽・山陰・四国方面のレンタルツーリングには便利このうえない。 トライアンフ岡山の姉妹店、といってもこちらが本家。チエさんの両親が営む、でっかい敷地の優雅なバイク店。レンタル営業もあり。
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