[2008年4月15日]

 松本市内に入り、松本城が見えてきた。さてバイクをどこに止めようかと有料駐車場のオジさんに聞くと、そぐそこに市営の臨時駐車場があると教えられる。そのとおりに行くと係員氏がいて1台100円払う。上田城はタダだったが、バイク100円なら良しとしよう。それに係員氏の小屋のすぐ隣りなので安心。まあここ最近は、たいていの観光地にバイク駐車場が設置されているのはありがたいことだ。(2007年に行った奈良公園は最低だったけどね。クルマはいいけどバイクはダメ!ってのばっかしだったから)




 現在ニッポンの城は、有名なものから簡素な囲いだけのものまで含めると、全国に数千(あまりにもアバウト)あるといわれる。そのなかで天守閣を持つ城は100にも満たない。なかには鉄筋コンクリート製でエレベーター付の城もあるが。
 そして修繕されながらも昔から残っているのはたったの12城。そしてなおその中で国宝となっているのは、姫路城、彦根城、犬山城と、この松本城である。

 1500年代後期に建築され、その黒っぽい色から通称“烏城”(からすじょう)と呼ばれた松本城、どうです、立派な姿でしょう。城といえば、姫路城のような白いのを連想するけど、こういった黒光りした古風な城も情緒があっていいですねえ。


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 先ほど行った上田城に比べて、松本城の桜の本数は少ない。豪快に咲き乱れているといった感じではないので、よけいに天守閣が目立つ。
 城内をうろついていたら茶店?(なんて言うのか分からない)が目に付いた。500円、ちょっと茶でも呼ばれてみよう。
 和服の女性が来て、砂糖菓子と瓦せんべい?みたいなのを手渡す。「これ、先に食っていいのかなあ〜」と不安の松下。「お茶といっしょだろ」の俺。でも、先に食うんだそうだ。
 やがてお茶が。なぜか坊さんといっしょに。この坊主、いや失礼、坊さん、ありがたい説教でもたれてくれるのかと思ったら、地酒とバイクの話。以前はオフ車、今はスクーターだそうだ。ありきたりの説教よりも、よっぽど面白かったよ、ありがとう。
 そしてその坊さん、となりの席に外国人観光客が来たら、またニコニコしながら何かしゃべっている。こんどは何の話だ?と盗み聞きすると、英語でしゃべってる。しかもベラベラでやんの。・・・恐るべし、国宝松本城のお茶会坊主、いやお坊様。

和服女性には坊さん付き。 旨いか?に「にがい」・・・以上。 実に優雅な500円でした。


美ヶ原温泉にて


 陽が傾いてきた。なんだかやっと腹が空いてきた。これで蕎麦が食えるぞっ!も、すでに5時近い。松本城から美ヶ原温泉の宿まで10分ほどで、夕飯は6時半。これで今日の蕎麦は1軒で終了決定となる。・・・刀屋の蕎麦、、、うれしいけど、量が多すぎだ。


松下のリーガルCo.製R-02ブーツ(右)はピッカピカ。靴磨き屋さんに頼んだそうだ(自分で磨け!)。その隣りの筆者R-01は、すでに7000キロほど履いている第2試作品。そしてその隣りの娘の白い短い靴・・・これじゃイカンな、転けたら。新たな女性用ライディングブーツ、隠密に試作品計画中。(左から2番目のカミさんのブーツはショーツグフ・女性サイズ)


 美ヶ原温泉を選んだ理由は、松本城から2キロ少々の距離と近いから。松本周辺には数々の温泉はあるが、桜の時季はまだまだ寒く、夕方になれば10度以下に下がり、寒がりの女バイク乗りには辛いだろうと思ったからである。
 今夜の宿、追分屋に着いたらすぐ風呂に入る。温泉そのものは特にこれといった特徴はない。さて、メシと酒だ。




 料理はともかくとして、妙な器だった。あれじゃ、子供がいたら太鼓をたたきっぱなしとなるだろう。子供じゃなくても松下がそうなのだから。
 生ビールから始まり、松本城の坊さんから教わった銘柄の地酒、そしてイワナの骨酒に入った頃には、松下は座りながら寝ていた。まだ7時半頃なのに。この男は、ウルサイか寝てるかどっちかの両極端なんだな。
 「あんた、それはないでしょっ」と奥さんに言われたようで、「足湯で一杯やろうよっ」と松下からのお誘い。


 




う〜ん、明日の目標。蕎麦屋2軒と安曇野の美しい桜巡りですな。


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