[2008年3月19〜20日]

高松空港近くのレンタカー屋にクルマを返し、空港まで送迎してもらうワンボックスの中で運転手がヤナこと言った。
「あの〜、次の飛行機、飛ばないかもしれませんよ。雨風とキリで前の便も欠航しましたし〜」
まあ、たいした悪天候でもないから飛ぶだろう。それにもし飛ばなくても本州に渡って新幹線で帰るから、、、と運転手に言うと、
「飛行機が欠航の悪天候の時は、瀬戸大橋も通行止めになるもんですよぉ〜」
 ・・・なんだそれぇ〜?

レンタカー運転手の言うことなど信用しない松下が奥さんに電話:「夜7時すぎには帰るから、えっ、晩飯はカレーライス?、わかったぁ」 同じくカミさんも娘たちに帰宅時間と晩飯の連絡。

JALとANAの戦い。

 我らが乗る飛行機は16時発のJAR 1408便。空港内のJALカウンターに足を運ぶと席を発券している。
 「なんだ、飛ぶんじゃねえかぁ。あのレンタカー運ちゃん、おどかしやがって」 と言いながら席を確保して、ふと、隣にあるでっかいボードを見ると“1408便 天候調査中”!・・・えっ?
 しかしJALアナウンスでは「16時発羽田行き1408便は、少々遅れて16時40分発に変更いたします〜。搭乗口にお入りくださ〜い」
 ・・・やっぱり飛ぶかぁ。

“天候調査中”って、なんだか微妙な書き方しやがって、、、。

 だがしかし、我ら1408便のすぐあとに羽田に向かうANAの便のアナウンスは、JALのそれとは違っていた。
 「ANA羽田行き○○便は、当高松空港の天候悪化の為、折り返し便の着陸がかなり困難な状況です。只今、搭乗口は閉鎖中です。チケットの払い戻しは〜」
 JALとANAのアナウンスはぜんぜん違うのだ。ちょっと滑走路を見やれば、この空港に飛行機は1機もない。・・・そうなのです。JALもANAも、羽田からの折り返し便が着陸できないと、飛ばないのである。すると、もの凄いジェット音。そしてJALのアナウンス。
 「現在、羽田行き折り返し便は、当空港に着陸をトライしましたが不可能と判断しましたので上昇しました。上空を旋回して再度着陸を試みます〜。」
 ANAのアナウンスは途切れている。JALの様子をみているのだ。隣りにいた東京へ出張風のANAに乗る予定のビジネスマンオヤジが私に「JALが強引に降りたらANAも無理して降りるだろうな、頑張ってくれないかねえ、JAL!」
 しかし、奮闘、努力の甲斐もなく、
 「JAL折り返し便、一生懸命頑張りましたが当空港に着陸できず、羽田に引き返しましたぁ〜」(まあ、こんなニュアンス)

 で、決定!



 さあ困った。次の便は満席だし、それも飛ぶかどうか分からない。そんな時、呼んでもないのに尾原一家が空港に現れた。
 「こうなるんじゃないかと思いましてね、今夜の宿はウチにどうぞ」 一瞬、助け舟が来たとは思ったが、よくよく考えてみるといつもそうだ。尾原くんといっしょだと悪天候がつきまとう。でもまあ、今夜は泊めてもらうことだし、あまり文句も言えまい。と、いうことで、尾原家へ行って荷物を降ろして“鶏料理屋”で鶏モモをツマミに呑み、また尾原家に戻って、しこたま酒を呑んで寝る。
尾原家と我ら。

これは若鶏のモモ。かなり旨い。


飛んだけど。。。

 翌朝は始発便で東京にむかった。関東・東海の低気圧の中を飛び、揺れに揺れて羽田に着陸。
 ・・・だからやなんですよ、飛行機は。台風の強い風雨ならあきらめがつくけど、少々濃いキリって原因で欠航するなんてね。

 夫婦坂二輪紀行“番外編”、仕事がてらの空の旅、いかがでしたか? ・・・ダメですね、ダメに決まってますねえ、やはりバイクの旅でなくっちゃあね。
飛行機でも違和感ない、新作ライディングブーツ。こんどはバイクに使います。



バッグの中身はヘルメットではない。気分だけでもバイク旅。




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