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女の富良野
 富良野。男どうしのツーリングなら、間違いなく避ける場所だが、富良野は最も女性に人気のあるところ、今回は女2人が同行なので家族サービスというか、娘サービスと言ったらよいのか富良野に宿泊した。

 朝9時に走り出す。人はなぜ、富良野にいるとあの歌を口ずさむのだろう。そう、“北の国から”のテーマソングである。「♪あ〜あ〜 あああああ〜あ〜」、すでにヘルメットの中で歌っている自分がいる。あ〜とか、る〜ばっかしだから簡単でいいやね。
 すがすがしい曲を唄いながら走っても、気温は30度。うける風はそこそこ涼しいものの、止まれば暑い。東京を出発する直前の情報で、知人から「今、北海道は暑いよ〜」って聞いていたから、家族全員弊社のサマーメッシュジャケットを用意した。しかし、道内を走っているバイク乗りたちは、案外、サマー用ではなく、春秋物を着ている方が多く、休憩ポイントでは口々に「暑ぢぃ〜」の連発。気温が下がる山間部でも腹が冷えない弊社SG-077、088はやはりベストチョイス、優秀なサマーウエアだ。
 わざとらしい宣伝はこのくらいにしておき、“ファーム富田”に訪れる。ここもまた男どもでは来ない場所、お花畑である。残念ながら富良野の売りである“ラベンダー”はもう咲いていないが(7月中旬が見ごろ)、その他のいろいろな花々(一種類も覚えていない)はきれいに咲き、目を楽しませてくれる。
 






ラベンダーは咲いていなかったが、ラベンダー色のおばちゃん、おじさんが掃除していた。


SG-077サマージャケット SG-088サマージャケット
必要最小限のフェルトパッド装備。動きやすくソフトな着心地。黒い部分はメッシュ、その他通気性ナイロン \19,900 SG-077よりも通気性、運動性はやや劣るが、プロテクション機能は勝る。メッシュ以外は防水ナイロン \24,000



夢中で花を撮る次女。
花にはまったく興味が無い、理工学部 物理学科の息子。
ラベンダーソフトを食うカミさん。その味は?「ラベンダー味。」、ラベンダーなど食ったことないのにウソつくな。
ラベンダーサイダー、あまりにも暑くて半分飲んでから撮ってしまった。その味はラベンダー、、、あ、いや。

ファーム富田の「お花畑」 PHOTO:あずさ


これまた、女の美瑛
 富良野から20分ほど北に走ると美瑛の丘。その名のとうり“丘”ばっかりで、なかに「セブンスターの木」「親子の木」「ケン&メリーの木」と名付けられた木が点在する。ここ美瑛も女性には人気があるようだが、ではその丘や、有名な「木」がとても素晴らしいのかといえば、ケン&メリーの木など、かれこれ30年以上前の日産スカイラインのコマーシャル(♪いつ〜だって〜 どこに〜いたって・・・愛の〜スカイライン〜ん〜♪ by バズ)に登場したようで、懐かしいとは思うが、申し訳ない、正直、私には魅力が薄い。当然のことながら、その時代を知らない息子や娘も興味を示さない。でも、美しい丘だということは確かなことだ。
 右へ左へと当てずっぽうできれいな丘陵を走っていると「北西の丘」という所に着き、そのパーキングの前に食い物の出店を見つける。やはり食い物のほうが魅力を感じる家族なので、展望塔には目もくれず、足は自然にその店のほうに吸い寄せられる。

初めて食べた“ でんすけすいか ”
ジューシーで甘く、美味い。

“でんすけすいか”は北海道名産の表側が黒っぽいスイカ。中玉1個4,000〜5,000円くらいと高額。 つづいてメロンも。美しい美瑛の丘で食えば、よりいっそう美味い。


「美瑛の丘」 でした。


樹海を快走
 花を見て、丘を越えて、スイカにメロンを食って、旭川ラーメンの昼食を済ませてR-39、273の併用国道を走っている。観光地「層雲峡」に向かうだけあってか、交通量はそこそこ。とはいっても流れは70〜80km/hとスムーズ。
 層雲峡をパスして長いトンネルを抜け、R-39と分かれてR-273を帯広方面に。確かに国道を走っているのだが、対向車は1分に1台程度。速度は80km/h前後なので1km以上走って対向車に出会うといった超閑散国道だ。
 そんな交通量の少ないなかを、1,150mの三国峠に向かってオフ車ジェベルのスロットルを大きく開ける。いや、全開。い〜やいや、カツッと連続全開。それでも80km/hを切ってしまうのは、マフラー交換時にガス調整をいいかげんにしたせいなのだろうが、それにしてもマジェを簡単に振り切れないのは情けない。
 それはそれは肌寒いトンネル(マジェの気温計は18度だと)を抜けると三国峠のパーキングに到着。

 さて、ここからの下りが素晴らしい。4年前に来た時は、リッターバイク3台合計520馬力にモノを言わせ、帯広側からビュンッと登って峠に着き、後ろを振り返ると、「な〜んだ、こんないい景色の樹海の中を走ってたんだ」と、ブッ飛んで損した思いがあった。下から登ってくると広大な樹海の景色に気づかないわけで(飛ばしすぎも大きな理由)、やはりここは樹海を見下ろせる下りのほうが爽快だろう。
 
三国峠名物?トッピングソフト。


曇りぎみの峠からの眺望は、残念ながら良くない。しかし、下りの樹海にはおおいに期待してもらう。


三国峠帯広側の下り樹海。








今度は母と娘の親子タンデム。両手放し真横並走一人写真シャッター速度90分の1、、、つらい。 道内1,600kmのタンデム対応グッズは牛革製クッション。背もたれに、座布団にと大いに活躍。 ガソリンはホクレンと決めている。「旗」(左写真)もらえるしね。

75km/hで快走。この速度がほんと気持ちいい。

今日の〆は、士幌、道の駅「ピア21しほろ」の
ストロベリー&バニラソフト
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