夜の鶴岡、試飲会

 消化不良の日本海をあとに、ビジネスホテルへ直行。荷物を部屋に置き、ロビーで日本酒の詳しい呑み屋を尋ねるが、わからんと言う。仕方がないのでタクシー(鶴岡ではハイヤー)を呼び、ドライバーに尋ねて我々3人を運んでもらったのが、ダイニングバー「紫」

 ちょっと入りづらそうだし、外観は日本酒と言った雰囲気でもない。迷ったがとりあえずドアを開けると、カウンターに所狭しと洋酒がずら〜り。しまった〜、と思ってテーブル席に座り、メニューを見てビックリ。



日本酒だけのメニュー、ざっと64銘柄。
これでも約半分。しかもほとんどが山形県の地酒、
何を注文して良いのか、どれが美味いのか、さっぱりわかりませ〜ん。
我ら3名ア然!とする。
 仕方なくカウンターに移動し、マスターに直接たずねる。これがまた詳しいのなんの。それもそのはず、日本酒の利き酒士でした。こうなるとおまかせで鶴岡の地酒を3種注文。
 しばらくしてマスターが酒の瓶を持って店の奥から出てくる。日本酒は暗い場所で3℃保管、しかし「雫酒大吟醸 大山」は15℃で香りが発ち美味しさが出るので冷えているうちは呑まないで欲しいと言う。生酒は新聞紙にくるんだまま注がれる(あとで五十嵐君に新聞紙の件を言ったら、その理由がわからなかったらしく、写真を撮りたかったと嘆いていた。)特に生酒は光で味が落ちる。
 まあ、酒を造る蔵元が職人なら、それを呑ませるこのマスターもまさしく職人。本当に美味かった。明日どこぞの峠で転んじゃってもいいくらいに・・・。

 尚、帰りまぎわに「紫」のマスターから、宿で呑んでくださいとお土産に頂いた渡会本店(鶴岡市大口)の「本醸造生 槽前酒」(ふなまえしゅ)、少し残して後日「あがらば」の店長に飲ましたら、「なに、この価格でこの味?」とうなってしまい、翌日直接蔵元に電話注文、仕入れてしまった。(期間限定の為、4月末で蔵元に在庫はないそうです。)

もしかしたら「あがらば」に
5月中旬まではあるかも?
私が呑んでしまわない限り。
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