高知県 室戸岬

室戸岬って、四国のツーリングライダーにとってある意味聖地なんです。海に囲まれた突端まで行くと、なんだか遠くまで来たなぁ・・・、そんな旅愁を感じさせてくれる貴重な場所なんです。屋島工房ツーリングでも2回目の室戸岬ですが、前回には無かった「廃校水族館」に立ち寄ってみようと思います。


2019年 秋のツーリング 目的地 室戸岬 (2018.11.3)






 屋島工房ツーリングは、今回が32回目の開催となりました。

 毎回、ツーリングを企画するたびに「どこ行こうか・・・」、と迷ってばかりいるのです。

 同じところばかり行ってもしょうがないよね、という想いもあるのですが、工房主催のツーリングが30数回ともなると、目的地のダブリも必至なのが現実。

 そんな中、常連さんと行き先について考えていたら、「そういやこの間、ニュースで室戸に廃校の水族館ができたの見たよ」という情報を伝えてくれたのです。

 一般的な水族館は、オジサマばかりの集団には似つかわしくないでしょうが、「廃校? 水族館?」なんだか面白そうな組み合わせじゃないですか。

 そうなると行くしか無いですね。ついでに室戸岬を見て、美味しい太平洋の魚を食べられたら言うことないでしょ。


 朝7時に屋島工房を出発して、途中のSAやインターで仲間を増やしながら、徳島に向かいます。徳島の鳴門では、神戸から参加のご夫妻と合流して、国道11号を南に向かいます。徳島市内は道路が混むので、空いていると思われる方に迂回します。

当日、絶好の好天に恵まれました。青い空が清々しいですね。参加者は僕を入れて7名。常連の方も、初めての方もいらっしゃいました。

途中厄除けで有名な薬王寺近くの道の駅で小休止。いつも簡単な自己紹介をして、お互いに打ち解けてもらいます。今回はX-ADVの女性ライダーもご参加頂きました。

 道の駅を出ると、南へ向かう交通量は次第と少なくなり、走りやすくなります。途中、南阿波サンラインという道路に入ります。ここは少しリアス式となった海岸の中腹をつなぐ、四国のライダーにとっては走りごたえのあるワインディングとして有名です。

 もともと有料の観光道路だったので、見晴らしは抜群です。特に夜間は都会の光がほとんど入ってこないので、流星群の観察などにはとっても良い場所らしいです。ただし・・・自動二輪は夜間通行止めという、ちょっと理不尽な規制が残ってますので、バイクでは夜間に立ち寄らない方が良いでしょう。

 ツーリングではいつも隊列を組んで走るのですが、サンラインではお約束のフリータイム。安全の範囲で、気持ちよく走りましょう。

何回来ても思うのですが、胸のすくような景色が待っています。
目を△にして、急いで通り抜けるのはもったいないですね。

これぐらいの中速コーナーが続きます。ところどころ展望台もあります。

途中アップダウンもあります。何回走っても飽きませんね。森を抜けると太平洋の景色が現れます。

そして一行は、元の国道11号に戻ります。



国道11号は、とっても快適なので、ずいぶんペースも上がるのですが、
その分、ところどころでサイン会がご用意されていますので、
天気のいい日のスピードの出し過ぎには要注意。



そうこうしているうちに、むろと廃校水族館に到着。
室戸市の旧椎名小学校をリノベ? して、
地元の漁師が獲った魚たちを展示しています。

校舎の廊下にある手洗い場がなんと水槽になっています。

跳び箱もくり抜かれて水槽に。うまく学校の備品を展示に使っていますね。

理科室は標本の展示場所に。ただ羅列するだけじゃなくて、興味を引くよう工夫しています。

図書館には、クジラ? の骨格模型が。いろんな場所に(小さな)驚きの連続があります。



校庭の一角を占めるプールには、シュモクザメとウミガメが同居しています。

廃校というには、少しもったいないと思えるようなキレイな校舎でした。
なんとか利用したい・・・という地元の人の想いがつまっていました。
大して費用こそかかっていない水族館ですが、
使わなくなった学校を有効利用する、とっても面白い取り組みですね。

入場料は大人600円。
詳しくはこちらをご覧ください。

廃校水族館から室戸岬へは、ほんの少しの距離。今日の目的地を目指してさらに南へ進みます。

室戸岬は、岩に覆われた海岸の突端ですが、灯台は海岸段丘と呼ばれる山の上にあります。

室戸岬には、坂本龍馬と幕末に活躍した志士の一人、中岡慎太郎が、太平洋に向かって立っています。



できるだけ岬の突端まで近づいて、岩に登って一息つきました。
あまりにも好天で、風もさわやかでしたね。
(台風の日は、さぞかしこのあたりは大変なことになるのでしょうね。)

昼ごはんは、近くの海の駅とろむにて頂きました。漁港がすぐ近くですので、室戸の旬の魚が食べられるそうです。本日は定番のカツオのたたき丼でした。

さてお昼も頂いて、気を取り直してツーリングも再開。



秋の夕暮は早いので、昼食後はすばやく帰路につきます。
高速道路が未整備ですので、一足飛びにはいきません。
徳島市内まで、下道ばかりの快適なツーリングは続きます。



唯一、部分開通している高速道路の出口にて。
まだまだ四国の高速道路は、整備のしがいがありますね。


 さて、秋のツーリングは、無事すべての行程を終えることができました。

 2019年2月の厳冬期ツーリングは、なんと雪! しかも今年、雪が降ったのが、その日だけというあまりにも主催者の雨(雪?)男ぶりに、閉口したものでした。これで3年連続厳冬期ツーリングが中止という運の無さ。当日、楽しみにしていた方ごめんなさいね。また来年、「ドS」な厳冬期ツーリングを企画したいと思います。




 屋島工房ツーリングは、今後も年四回のペースで続けていきます。

 行く先は、基本その時々の店主の思いつき・・・。メンバーの「行きたい」ってアイデアも頂きながら、ルートを考えています。毎回毎回、新しいメンバーの方が加わって、楽しいツーリングになっています。ご希望の方は遠慮なくご参加ください。ツーリングの予定については、時々屋島工房のHPをチェックして下さいね。


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