岡山県 蒜山

屋島工房の恒例となりました夏の海の日ツーリングは、数日前に終わった梅雨とは一転、「命の危険を及ぼす暑さ」と表現されるほどの酷暑の日の開催となりました。そんな中、酷暑から逃れるように標高の高い山を求めて旅立った一行は、蒜山・大山でどんなことに出会ったのしょうか。


2018年 夏のツーリング 目的地 蒜山・大山 (2018.7.16)





 屋島工房ツーリングは、今回が31回目の開催となりました。

 春のツーリングは、店主の体調不良によりお休みすることになりましたが(すでに治りました・・・ご心配無用ですm(__)m)、実はなんとなくここ最近、惰性や義務感で行っていた工房主催のツーリングでしたが、一回お休みすることで、店主の気分もリフレッシュし、自ら「あぁ・・・走りたい」「ツーリング行きたい」なんて感情が湧いてくるようになったのです。

 これもケガ(病気)の功名かとは思いますが、なんとなくいつものツーリングより、ウキウキ・ドキドキ感が強くなっていたのは確かです。

 6月に鳥取県の八頭町にあります隼駅の近くで、宿泊施設「BASE HAYABUSA」に泊まったとき、宿の管理をするYさんから、「鳥取でツーリングなら大山にあるサントリーの水工場見学が面白いですよ・・・」という情報を頂き、とっても行ってみたくなりました。

 そういえば、サントリーの天然水といえば、関東なら「南アルプス」、僕らの住むところでは「奥大山」、九州では「阿蘇」と採水地が異なっていて、微妙にラベルも違っていますね。

 サントリーのHPを見ると、奥大山の水工場見学は予約制になっています。

 ただ、比較的人数の枠が大きいようで、夏休み前の祭日で忙しい時期でしょうが、すんなりと予約を入れることができました。

 そして屋島工房のHPで参加者を募っておりましたら、7月に入ってから尋常ならぬ大雨に・・・。台風みたいに強烈な雨がふるわけじゃないのですが、結構な量の土砂降りが三日三晩続いたのです。
 屋島工房のある高松は、大した被害こそなかったのですが、この豪雨により、今回のツーリングのルート上にある、岡山道が通行止めになったり、ツーリングのハイライトであります大山環状道路も通行止めになっていたりと・・・ツーリング開催自体が危ぶまれる事に。

 そして当日、なんとか復旧作業が進んだようで、岡山道が通れるようになったので、ツーリングは催行することになりました。でも大山環状道路は、依然として通行止めが続いていたので、そちら方面はパスして蒜山を中心にいろいろ見て回ることにしました。


 蒜山・大山方面のツーリングは、瀬戸大橋から始まります。朝は、酷暑という程でもなく、ツーリングに快適な状態。天気はご覧の通り快晴です。かるくモヤのかかる瀬戸大橋を渡って、山陽道→岡山道へ向かいます。

直前まで、豪雨被害のため参加者が集まらず(催行できるかどうかわからなかったので)今回は、少数精鋭の4名。ほぼおなじみの方々です。

Y井くんのゼファーは、かなりの過走行状態。それゆえいろんなものが時々壊れます。まずは、メーターワイヤー切れ。まぁ走れないことは無いので、問題なくついてこれました。

 途中、高梁SAで休憩をして、一行は北に向かいます。岡山道から中国道に入って、中国道から米子道に。目の前に大山が現れる蒜山SAで給油・休憩をして、蒜山ICで降ります。

太陽が高くなるとジリジリと暑くなっていきます。
当日は祭日でしたが、比較的交通量も少な目。快適な高速走行でした。

ですが・・・

いきなり高速道路が渋滞・・・。どうやら先日の豪雨で被害があった場所で交互通行を行っているみたいです。おとなしく待つしか無いです。

高速の法面が崩れたようで、通れるように応急修理をしているようでした。あちこちに豪雨の爪痕がありました。

そして一行は、蒜山の高原地帯に。


アップダウンのある直線道路です。
やっぱり高原と名がつくだけあり、30℃前後の快適な場所でした。

蒜山ジャージーランドという観光農場にて一服。Y井くんは、倍盛りのソフトクリームでご満悦。

全国名水百選に選ばれた塩釜の冷泉へ。常時11℃のきれいな水が湧いてきています。思わず頭から水浴びをいたしました。

これまで蒜山というと、ちょっと立ち寄ってソフトクリームを食べるだけ。
というツーリングが多かったのですが、
よくみてみるといろんな観光施設がいっぱいあるのですね。
知らなかった・・・。

お次は蒜山ワイナリー。岡山はぶどうの産地。地元で採れるぶどうでワインを作ると、そりゃ美味しいでしょうね。

香りを嗅いで神妙な顔をしておりますが、もちろん我々バイク乗り、試飲をするわけにはいきません。今回はぶどうジュースで我慢。

お昼は近くの食堂で、ご当地名物の蒜山焼きそばを食べることにしました。

 蒜山焼きそばとは・・・まぁ簡単に言うと焼きそばなんですが、以下の条件があるようです。

 その1、濃厚な味噌ベースの甘辛ダレ。このタレが各店違うようです。
 その2、かめばかむほど味の出る親鳥のかしわ肉。ちょっと硬めの鶏肉が秘訣ですね。
 その3、高原キャベツ。蒜山はキャベツの一大産地。地元のキャベツを使うのがお約束です。

と・・・蒜山焼きそばのマメ知識を仕入れて、参加者にウンチクを披露しようとしたのにですよ・・・、勝手に韓国式冷麺を頼むワガママな人たち。そりゃB級グルメより美味しかったことでしょうねぇ。

さてお昼も頂いて、気を取り直してツーリングも再開。


蒜山大山スカイラインを登ります。
深い森の中を駆け抜ける感じです。


登りきったところから別の道を少し降りると、
本日の目的地、サントリーの奥大山ブナの森工場があります。


民家もほとんど見当たらない、牧場地帯の真ん中に、ピカピカの工場が現れます。

ここは、地下深くから採水した水をボトリングする工場。ほとんどすべての工程を自動化しており、働いている人を見ることはありません。

環境に配慮した工場のため、場内の冷房に、冬の間に貯めた雪を使うそうです。昔から雪国に伝わる「雪室」の発想ですね。

もちろんいろんな水のお土産を頂きましたが、その場でゴクゴクと飲む水の美味いこと。

さすがにキレイな火山性の土の中を、何十年もかけてゆっくりと流れてきた水です。
水を「研ぐ」という表現をされていましたが、飲みやすく口当たりの良い美味しい水でした。

見学は60分のコースと90分のコースがあります。
詳しくは工場のHPを見てください。
ツーリングの目的地として、向いているんじゃないでしょうか。

 
 さて、水工場にて本日の行程は終了です。一行は帰路につきました。
大山から離れるにつれて、気温は少しづつ上昇していき、
途中のSAではまとわりつく熱風で気分が悪くなりそうな感じです。

ノンストップで帰ると、脱水状態になりそうでしたので、
こまめにSAで水分補給をしながら帰りました。
もちろん水は、さっきの工場でもらった水・・・。


【屋島工房の広告】 今回は、エゾシカメッシュグローブのテストをしました。
北海道で捕れるエゾシカを使った、本当の意味での純国産グローブです

ペアスロープでは、まだ販売しておりませんが、
いずれ近い内にペアスロープでも採用してもらえるよう、
屋島工房では、いろんな素材を使った商品企画をしています
(ボツになる物もかなり多いです)。

家に着くまでがツーリング・・・Y井くんのゼファーが、家に着く直前で突如、爆音マフラーの暴走族状態に。原因は自慢のカーカーマフラーの脱落でした。何かとトラブル続きの一日でしたね。

 夏のツーリングは、そんな小さなトラブルこそありましたが、無事すべての行程を終えることができました。

 参加される人数の把握が事前に困難なので、予約をともなう工場見学をツーリングに組み込むのは、少し敬遠していたのですが、やっぱりそこは企業のホスピタリティというか、せっかく来てくれた人をもてなそうという雰囲気がありまして、なんとなく気持ちのいいものです。ツーリングの目的地としても良いものです。

 もちろん大人でも勉強になることから、「大人の遠足」として最適ですね。また工場見学ツーリングもいろいろ組み込んでみたいものです。



 さて、夏のツーリング、無事に終わりました。

 豪雨災害の直後となり、少人数のツーリングになりましたが、気の合う仲間と小さな旅に出る・・・。なんかツーリングの楽しさを再確認した今回の蒜山・大山ツーリングになりました。



 屋島工房ツーリングは、今後も年四回のペースで続けていきます。

 行く先は、基本その時々の店主の思いつき・・・。メンバーの「行きたい」ってアイデアも頂きながら、ルートを考えています。毎回毎回、新しいメンバーの方が加わって、楽しいツーリングになっています。ご希望の方は遠慮なくご参加ください。ツーリングの予定については、時々屋島工房のHPをチェックして下さいね。


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