島根県江島大橋

工房に集うお客様とツーリングを企画していると、たびたび目的地となるのが、〇〇岬。四国では室戸岬や足摺岬がメジャーな所です。とにかく道路のあるところまで突き進みたい・・・というライダー心理が影響しているのかもしれませんね。2014年の春のツーリングでは、日本海に突き出た美保関へ、夏のツーリングでは、九州が間近に見える佐田岬へ出かけました。もちろん走るだけじゃないのが、屋島工房ツーリングの醍醐味。春と夏の二回のツーリングの様子をレポートします。


2014年 春のツーリング 目的地 美保関とべた踏み坂 (2014.5.6)



 昨年末からでしょうか、とある軽自動車のCMがオンエアされておりまして、車雑誌の人が、軽自動車をテスト中に、すごい急勾配の坂を登っていく・・・というコマーシャルです。知っている人ももちろん多いのではないかと思いますが。知らない人はこちらをチェック(youtubeのリンクへ)。

 要は、急な坂でもパワフルなこの車はアクセルべた踏みしなくても登れますよ、という趣旨なんでしょうが、そんなCMで取り上げる程、尋常ならざる坂があるのなら、僕らも行ってみましょう・・・というのが今回の旅の発端。

 それだけでは物足りないので、取ってつけたのが美保関訪問なのでした。実は・・・。


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 さて旅は、高松から北上するところから始まります。今回は総勢8台。高松道・瀬戸中央道・山陽道を通って、岡山道・中国道・米子道という順番に北へ向かいます。
 今回、少々走る距離があるので、いつもよりかは、休みを少なくして走らなければなりません。



 当日は、快晴で絶好のツーリング日和。
 例年ゴールデンウイーク最終日に、ツーリングを企画しているのですが、連休中の中日だと、なかなかお父さん一人だけ遊びに出かけるのも難しいかなぁ・・・という理由があるからです(もちろん主催のボクんちの事情も大きいかと)。

 それだけじゃなくて、GW連休最終日は、交通混雑も少なくなっているという理由もありますからね。


写真中央に見えるのは、中国地方最高峰の大山。外輪山を環状に走る気持ち良いワインディングがあります。今回はパス。
 
 米子道の終点、米子で高速を降りて、日本海を弓状に北へ伸びる弓ヶ浜を北に向かいます。境港へ向かう国道431号線は、比較的交通量が多くて、僕らのようなツーリングの集団にとっては、走りにくいですね。

 弓ヶ浜突端の境港の町から、境水道大橋を渡り、美保関へ向かいました。



今度は南に海をみながら、程よいワインディングを東に向かいます。
「どん突き」である岬の先端は大きな駐車場になっていて、
そこから歩いて灯台まで行くようになっています。


目の前に広がる広大な日本海とともに、一応灯台見学もしてきました。
灯台の中にあるCafeにて、イカめしを頂きました。


 美保関灯台からほど近くに美保神社があります。出雲大社と両方参れば、さらに縁起が良いそうです。僕はもちろん交通安全を祈願。

 美保神社の境内では、軒先にイカの干物が吊るしてありました。見ているだけで美味しそうな雰囲気。お土産に買って帰ろうと思ったのですが、意外や意外、良心的な値段だったのでびっくり。大抵こんな場合、観光地プライスだったりするのにね。
 もちろん干物はその場で焼いてくれます。店のおばちゃんが焼いてくれた干物の味をチェックすることに。

 そりゃ、美味くないわけないでしょう・・・。ふと頬の緩む瞬間なのです。

 
 美保関を出て、中海周辺をぶらりと散策。日本海に出れば、海や山も荒々しい雰囲気が続くのですが、中海側は穏やかな景色が続きます。中海に面した北側の集落から、中海に向かって道が続きます。

 中海は、かつて農地拡大のため干拓事業の計画された湖。秋田の八郎潟のように、計画なら一部水路を残したまま、広大な農地になっていたことでしょう。でも時代は移り変わり、農業は衰退し、米は余る時代に。

 湖を締め切る堤防だけ残して、中海干拓事業は中断しています。


中海に突き出た道路です。不思議なRを描いて海の中に続いている道です。
干拓事業の名残のようですね。


 一行は、堤防沿いの道を通って、中海に浮かぶ江島に到着。

 この島と鳥取県側の弓ヶ浜を結ぶ橋が、そうあの江島大橋。
 たぶん下を船が通るのでしょう。船の往来を妨げないよう、橋桁を高くしていると思います。それゆえアプローチとなる急坂ができたのでしょう。

 CMのロケ現場は、どうやら江島大橋の東側のコンビニ付近みたいです。

 バイクを降りて、少し低い位置から橋にレンズを向けると、そう・・・CMに出ていたあの光景が出てくるじゃないですか。道路案内の看板も、そのまんま。やっと来ることができました、あのべた踏み坂に・・・。一同はSNS用の写メを撮るのに夢中なのでした。


さすがに連休中だけあって、べた踏み坂は少し混雑していました。
確かにとてつもない急坂に見えます。
あちこちに記念撮影している人たちも。


もちろん私たちも、橋を渡ったのですが、
そりゃ、「べた踏み」ならぬ「アクセル全開」にはならないっス・・・。
僕のは、軽の倍の排気量があるもんね。
(こうやってアイポイントが上がると、なんてことない坂に見えるのですが(汗))

 江島大橋を渡り終えてから、一行は帰路につきました。経路は来た道と同じです。


 一日がとっても長い季節ですので、日が暮れるまでに瀬戸大橋を渡ることができました。
 美保関とべた踏み坂、ものたりなければ境港の水木しげるロードもあります。いろいろ話題に事欠かない、愉しいエリアですね。また近いうちに再訪しようと思いました。




2014年 夏のツーリング 目的地 四国最西端の佐田岬 (2014.7.21)


 夏のツーリングは、恒例の海の日に予定しています。例年、梅雨明けかどうか微妙な時期なのですが、その二〜三日前に待望の梅雨明け宣言が発表され、四国地方は真夏の季節に入りました(後談:2014年は天候不順で、真夏らしい天気が続いたのは梅雨明け10日ぐらいのみ、8月は梅雨のような天気が続きました)。

 今回の目的地は、四国の西の端の佐田岬。九州に向かって鋭く突き出た半島の突端です。この半島の尾根筋を佐田岬メロディラインという立派な観光道路が走っておりまして、四国を旅するなら一度は走っておきたいエリアだったりします。

 それと、もう一つ魅力なのが「食」。僕らが住む瀬戸内とは全く異なる食文化を持っているので、とにかく珍しいものが食べられるチャンスがあるんです。 

 ここ近年、高速道路の整備が進んでおりまして、愛媛県南部も高松から日帰り圏内。今回の旅では、ちょっと欲張って佐田岬と宇和島を訪問することになりました(後ほどそのルート設定に、ちょっと後悔)。



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 当日、屋島工房を西に向かいます。高松道・松山道を乗り継いで、伊予ICまで向かいます。
 当初大洲ICから佐田岬へのアプローチを考えていたのですが、バイクの場合海沿いの「夕やけこやけライン」を通った方が、快適で時間もさほど変わらない・・・とのアドバイスがあったので急遽、経路変更いたしました(上の写真)。

 

 当日の参加は、8台。神戸から参加のBさんご夫妻や、飛び入り参加の愛媛のNさんなど初顔の方も。ツーリング常連参加の皆様ともすぐ打ち解けて、待ち合わせのSA毎に集団は大きくなりつつ、佐田岬の方面へ向かいました。

 8台って、ある意味ツーリングでベストな台数かと思います。これより多いと、集団の先頭と最後尾を把握するのに難しくなるし、食堂でも一同一緒に食べるのが困難になりますし。もちろん少なすぎると、さびしいのも現実ではありますが。



ツーリング基本の千鳥隊列。一般の車が多いところは、
なるべくお行儀よくが弊社ツーリングのポリシー。
でもね、ワインディングじゃ時には元気よく走ることも・・・(汗)。
もちろん安全の範囲内で。大人ですから。


 夕やけこやけラインから、佐田岬メロディラインへ入ります。岬にほど近い三崎の町までは快適な二車線道路が続きます。三崎から灯台までは、道幅の狭い狭路になります。まあ交通量が少ないので、天気さえ良ければいずれにせよ快適に走れます。



佐田岬メロディラインの名物、風車。
南北を海に囲まれているので、風が強いのでしょう。
走っていると、時々視界にあらわれてきます。



高松を出てお昼前後に佐田岬に到着。
写真を撮ったところで、道はプッツリと終わっています。
モヤでよく見えないですが、視界の良い時には、九州が見える所です。


実は、ここから先の灯台まで行く予定だったのです。
徒歩で、片道20分ばかりかかるらしい・・・のですが。

実は岬手前で、完全封鎖の道路工事をやっていて、
通れるのが、なんと2時間に10数分だけという交通規制をしているじゃないですか。
うまく帰りに開けてくれる時間に当たれば良いのですが、
そんなわけにもいきそうにない現実。

佐田岬灯台訪問は、あきらめて、
大慌てで集合写真だけ撮って、来た道を折り返したのでした。
(まさに、タッチしてきただけになったのです。)


お昼は、メロディラインから少し南の海岸に降りた、しらす食堂さんで頂きました。店名どおり看板のメニューがこのしらす丼。茹でた釜揚げしらすと、写真の生しらすが選べます。

すぐ近くの地元の海で捕れるものでしょう。美味しいにきまっているじゃないですか・・・。釜揚げと生、両方食べたいって方には、二色盛りっていう丼も。

当初、屋島工房のツーリングでは、僕(尾原)がかつて食べたことある・・・
美味しいものに間違いない・・・、という安牌な食堂を選んでいたのですが、

尾原の持ちネタも途切れて、
わざわざツーリングのために下見するわけには行かないので、
最近は、ツーリングで美味しいかどうか試してみる、
お客さんを招いていながら、ある意味実験的な要素があります。

もちろんインターネット等で下調べをするのですが、
「美味しい」「感動する」類の料理に出会えるのは
二三回に一回ぐらいですかね。
(時々ハズレもある・・・という言い訳でした。)

今回のしらす丼はもちろん当たりの部類です。



さて、佐田岬を折り返して、次は宇和島に。
宇和島在住のお友だちMさんと合流するために、
どうしても行かなければなりません。

ここまでは、設定時間どおりの移動だったのですが、
佐田岬半島は、僕の頭のなかに描いている地図より
想像以上に長く、走っても走っても、
なかなか次の目的地に着かない・・・のでした。

今回のツーリングで、佐田岬と宇和島の二つを目的地にするのは
少し無理があったのかもしれません。
酷暑の中、宇和島に早く到着できるよう
無理な長時間走行になってしまいました。


帰りはメロディラインをややペースを上げて走り抜けました。それにしても快晴ですね。

 佐田岬から、約2時間かけて無事宇和島に到着。お疲れさまでした宇和島のMさん先導で、市街を案内していただきました。

 いろいろ美味しい物を食べる予定だったのですが・・・時間がなくてキャンセルに。
 でもね、たった一つだけ一行に食べてもらいたいものがあって、そちらへ行くことにしました。

それは、このサイトでも以前報告したことがある「太刀巻き」。
太刀魚を棒に巻き付けて、甘辛く焼いたものです。
最近は、宇和島名物としてすっかり定着しましたね。

 午後四時過ぎに、宇和島の北にある吉田という町に到着しました。
こちらが元祖太刀巻きの店、河合太刀巻店です。

本来、太刀巻きが残っている時間帯じゃなかったのですが、Mさんの手配で無理に予約を入れていたのが幸い。何とか店頭で食べることができました。

基本的には一年中捕れる魚ですが、やはり夏がいいそうです。炭火で焼いて甘辛い独特のタレに付ければ、元々淡白な身も、食欲をそそるんですよね。絶対他には無い味です。

土産物として、道の駅等で太刀巻きは売っていますが、
ぜひこのお店の店頭で食べるのを、おすすめしておきます。

 今回のツーリング、屋島工房の歴代ツーリングでも最長距離になったのは間違いないでしょう。現実、猛暑日(だったと思う)に、距離感覚を読み違えて、移動ばっかりだったこと、少し反省しております。ご参加のみなさま、お疲れさまでした。


夕日に照らされながら、来た道を帰りました。

 さて、春と夏のツーリング、今回も無事に終わりました。

 小学校の遠足の時、「家に帰るまでが遠足だから・・・」と先生によく注意されたように、ご参加された方から無事帰着の報告が入ると、主催者としては「ホッ」としますね。オートバイだからこそ、より安全に気を配らなければなりませんね。僕が出かけに立ちごけしただけに、今回も痛感いたしました(下を参照)。



 さて、屋島工房ツーリングは、年四回のペースで今後も続けていきます。
 行き先は、2〜3ヶ月前から、常連参加のみなさんと、検討していきます。「次はどこへ行こうかな〜。」
 まだ、知られていないツーリングの穴場、開発していこうと思います。

 「ぜひ参加したい・・・」って声、最近よく伺います。ぜひぜひご一緒に走りませんか。新しいメンバーを歓迎しています。詳しくは屋島工房のHPをチェックして下さい。


おまけ・・・ツーリングにまつわる懺悔



夏のツーリング出発前に、不注意で立ち転けしてしまいました。レバーが折れ、ウインカーは割れ、至る所に傷が・・・。あとレバーが数センチ短く折れていたら、主催者欠席という事態もあったかもしれません。手が痛くならないよう切れ口をセロハンテープで巻きました。レバーの予備必要です。

春のツーリングで参加のNさんが、どうやら高速券を紛失したようです。後ろを走っていた僕が見た、瀬戸大橋の早島料金所で飛んでいったアレかな? 始末書を書かされてご愁傷さまでした。ETC導入車が増えて、少なくなったトラブルです(昔はよくやりました)。

自分はツーリングのベテラン・・・と過信していると、
大なり小なり、時々痛い目に合いますね。
オートバイの難しいところです。

みなさん注意しましょう。

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