横浪黒潮ライン
高知といえば「美味い物」の宝庫。新鮮な”かつお”に代表される海の幸。清流四万十で獲れる川の幸。そして深く厳しい自然がはぐくむ山の幸。美味いとされるメジャー処は、食べ尽くしたような気がしたのでしたが、まだあったのです。知られざる味覚が・・・。

 高知は、四国に住む僕らにとって、一番身近なツーリングスポット。変化に富んだワインディングが至る所にあって飽きることはありません。

 でも、最近は「目をつりあげて」走り回るよりも、知らない土地で、何かしら新しい事を見つけたり、人とふれ合うことの方が面白くなってきたのでした。

(少し歳をとったのかもしれません、この夏四十になりました。)


 そういった意味では、高知は毎回毎回いろんな発見がある、”楽しい”処。もちろん、高知の青く澄んだ海や川が、心の中のモヤモヤを癒してくれる・・・っていう効果もあるのかもしれません。

 そんな「非日常」が味わえる高知には、これまた美味い物がいっぱい。たびたびこのサイト内でも、取り上げてきたのですが、「まだまだあるらしいのです、経験したことのない美味しい物件が・・・」。

 そんな中から、二つのテーマを選んでみました。それは、最近よく耳にする「つがにうどん」と「鍋焼きラーメン」。話題豊富な”知ったかぶり”を演じるためにも、一度は味わっておかねばならない二つの麺料理です。
 

 インターネットによる事前の下調べによると、「つがにうどん」は、吾北地方(高知市から北西の山間部)の名物で、地元で「つがに」と呼ぶ川蟹をうどんの中に入れたもの。その蟹味噌を味わうために、蟹自体をすりつぶして、肉団子にして出汁の中に入れているとの情報もあります。

 蟹の旬は、夏〜秋。それ以外の季節なら、冷凍で対応・・・という話でしたが、今ならまさに旬のど真ん中。とれたてピチピチの蟹が入っているとの事なのです! まずは、この蟹を味わうために仁淀川へ向かったのでした。


 仁淀川中流に、目的とするレストラン「あおぎ」がありました。仁淀川がよく見える席に座り、「つがにうどん(かにうどん)」を注文すると、赤い蟹の半身が入ったうどんが出てきました。

 店の人に聞くと、近くの沢でとれた”モクズガニ”が入っているとの事。
 味わってみると、蟹味噌のおいしさが出汁によくとけだしていて、とっても風味高いのが特徴です。小降りな蟹ですが、しっかり味噌も身も入っていて、おいしかったのでした。

 うどんこそ讃岐の人間からしてみると、普通のうどんですが、そんなことを差し引いても蟹が美味かったのでした。

 別に頼んだ訳でも何でもないのですが、テナガエビ(川エビ)が出てきました。これもプリプリで美味い。スーパーに並ぶ天ぷら用のブラックタイガーほどの大きさですが、味がくらべものにならないほど濃い・・・。
 「つがにうどん」は850円也。R194の中追渓谷入り口付近にお店はあります。


 さらに上流へ行くこと30分。佐川町の司牡丹酒造に立ち寄りました。オススメの「超辛い」と書かれた日本酒と、清酒の香りがほのかに匂う、清酒取り焼酎を買いました。いずれもさっぱり味でキリリと美味かったです。


秋のツーリングに使いやすい・・・
セミロングのグローブをテスト。


風が少し冷たくなると、袖口から入ってくる風は不快に感じるもの。防寒までは要らない・・・でも少し手を暖めて欲しい秋〜冬には、一枚革を使ったセミロングのグローブが向いていると思います。

鹿屋島(黒)

良いたとえじゃないけれど、「こんにゃく」の様にどこまでも革が広がる感じがします。それゆえ新品でもストレスを感じることの無い操作性を持つグローブになっています。

鹿屋島(茶)

染料の特性上、鹿屋島の黒より更に柔らかく仕上がっています。革の肉厚が1.4mm以上あるにもかかわらず、とってもふんわりと柔らかい感じになっています。

屋島

和牛の銀(表面)が美しいのが特徴。新品でも使い込んでも味のある色合いです。はじめは、「硬く」感じると思うのですが、なじんでくると信じて使って下さい(気づかないうちに、イイ感じになりますよ)。

PG-02

使い初めは、銀(表面)にコシがある北米産のステア。しっかりとした革の中から選んでいる証だと思います。当然使っているうちに、鹿に負けないなじみ方をするでしょう。



 総評:実地テストをすると、抜群に柔らかい鹿革の評価は高まるばかり・・・。でも牛革にもいいところはいっぱいあるのです。「なじんだ後の操作性」とか「銀の美しさ」とか「値段」とか・・・。
 いろんな素材のグローブ、ぜひ試してみて下さい。


 さて、欄干の無い沈下橋のたもとで、上のグローブの写真を撮った後、仁淀川を離れ、さらに南の須崎市へ。

 須崎では、ほんの何年か前から「鍋焼きラーメン」が話題になっていて、小さな町の中に、そのラーメンを提供する店が30以上もあるのです。
 そのほとんどが、商店街の路地裏だったり、住宅地であったり、はたまた喫茶店であったり・・・。

 「それ・・・食べとかないと、四国の麺を語れないでしょう。」

 ところが、鍋焼きラーメンのお店を求めて、市内をグルグル巡回すること3回。
 目星をつけていた店の「のれん」がことごとく降りているではないですか。「がっくり・・・」。

 それもそのはず、時間は午後3時過ぎ。昼夜の営業時間にあてはまらない中途半端な時間帯だったのです。

 仕方なく、近くの「道の駅かわうその里すさき」でおみやげなどを物色していると、ここの食堂に鍋焼きラーメンがあるじゃないですか。


 道の駅というロケーション上、実はあんまり味には期待していなかったのですが、「意外や意外、こりゃイケる」。
 ラーメンを鶏ガラ味のスープで煮込んでいて、鶏肉や生卵、ネギをトッピング。グツグツ煮えている状態で出てくるので、麺は伸びないようかなりの硬め。

 何だか、クセの無い素朴な味わいなんです。
 そういえば子どもの頃おふくろが、土鍋じゃないけど、ホーロー鍋にラーメンを入れて、冷蔵庫にある残り物(大抵ネギであったり卵であったり)を入れて煮込んでくれていたっけ。
 「どんぶり洗うのめんどくさいから、鍋のまま食べとって・・・」と言われたのを思い出しました。

 何かそんな懐かしい味だったのです。

 さてさて、道の駅のラーメンを食べただけで、「鍋焼きラーメン」を語ることなかれ・・・。このラーメンについては、きちんとレポートし直しますので、どうか今回ばかりはご容赦を。


 というわけで、まだまだ高知には僕らが知らない知られざる味覚があるのかもしれません。また機会を見つけて、新しい味に挑戦しようと思っております。




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