高知県 土佐清水市

第六回 菩提<ボダイ>の道場編 その1 二日目

 二日目は、民宿青岬を午前8時に出発。今日の日程は足摺岬から北上していくルート。四国の南西部の、ウチから日帰りでは行きにくい札所を、今日中にこなしておこうという計画です。

 

 国道321号は、景色が良くて、走っていて心地いい道路です。足摺サニーロードとも呼ばれています。321号終点の宿毛市の外れに修業の道場最後の札所、三十九番延光寺がありました。

39番延光寺の別名は赤亀山。梵鐘を背負った赤亀(海亀)が寺に現れた伝説があるそうな。
境内には「眼洗い井戸」なるものがあり、眼病に効くらしいのです。もちろん試してみましたよ。

門前の良心市(無人の売店)で、「きんぼ」なる黒糖味の甘いお菓子を購入。

 そういえば国道321号線沿いには、無数の良心市が立っているのですが、残念なことに昨日のローカルニュースで、売上金額が合わなくなることが頻発しているそうで、警察が捜査しているそう・・・。このほのぼのと感じられる高知でも、何ともまあ「世知辛い」世の中になったものですねぇ。

 宿毛を更に北へ行き、菩提の道場・愛媛県に突入。40番観自在寺、41番龍光寺、42番仏木寺を目指します。

愛媛県最初の札所、観自在寺。1番札所霊山寺から最も遠いので、「裏関所」とも呼ばれています。
明治の神仏分離の混乱期に本堂が稲荷神社となった龍光寺。お寺の中心に、鳥居があるなんて珍しいですね。
仏木寺は、農村地帯にある寺。家畜の守り寺として信仰されているとか。

 そういえば今は、梅雨前の”からっと”した気候で、四国を旅するにはちょうど良い季節。平日といえども、歩き遍路の方・車でお参りしている方・バスの団体の方・・・、多くの方々が遍路旅をしているのでした。

道路沿いで売られているアイスクリン。シャリシャリとした触感がウマい。仏木寺の前にて。
 
 お昼時になり、お腹も空いてきましたし、昨日もそして今日も朝からバイクに乗っているので、少しお疲れ気味。だから、ちょっと内陸部まで足を伸ばして松野町まで寄り道しましょ。

松野町のJR松丸駅舎には、温泉施設があって、二階の足湯は無料で使えます。ええ心地やわ〜。貸し切りでした。

 足湯に入って疲れが取れたら、今度はお腹を満たすことに。仏木寺北の歯長峠を越えて西予市郊外へ。

名水100選にも選ばれた「観音水」。何と名水をそのまま使った、そうめん流しが楽しめます。そうめんは多分普通の物でしょうが、雰囲気がイイのでした。1名500円也。

午後3時頃に、43番札所明石寺(めいせきじ)に到着。ここは源頼朝ゆかりの寺らしい。