文:三橋弘行 写真:坂上修造 取材日:2016年5月8・9日
[ モーターサイクリスト誌連載 2016年 7月号]





宿は、素晴らしい景観の志賀草津道路の長野県側にある。東京方面からだと、草津温泉を通って国道最高所の標高2172m渋峠を越えるか、または長野自動車道経由で志賀高原へと上ってゆくか迷うところだが、いずれにせよ志賀草津道路は全線走るべし。(写真は志賀草津道路の峠近くから長野県側を望む。熊の湯ホテルは中央やや上の温泉街近隣)




このグリーンの温泉には、美人美肌の湯といわれる「含硫黄・炭酸水素塩・硫酸塩」という3つの成分が含まれている。しかも弱アルカリ性である。 ・・・これは女性にとって嬉しいことだろう。
しかし男性用露天風呂(左)は大きく、女性用(右上)は目隠しで開放感が少ない小さな湯船。これは道から見えないよう配慮された為、仕方がなかろうが、かといって混浴というのも女性は入り辛いであろう。内湯(右下)は男女とも湯船は変わらずで、これがまた気持ちいい。
なお、敷地内にある源泉湧出口の温度は高く、5〜10%程度の加水で冷ましているが、工夫によっては100%の源泉掛け流しも可能ではないかなあ、と筆者はあつかましくも望む。たったの数%の差で、温泉効果に遜色はないが。

[ 熊の湯ホテルの湯]
含硫黄−カルシウム・ナトリウム−炭酸水素塩・硫酸塩温泉
ペーハー7.5 弱アルカリ性 源泉温度63℃
温泉湧出量 72リットル/分 動力ポンプ湧出
加温なし 加水あり(5〜10%:減温の為) 
溶存物質 1544mg/kg 自家源泉 掛け流し
浴室:男女別内風呂2 男女別露天風呂2
取材日:2016年5月8・9日




志賀草津道路を楽しんで走ったあとのビールは格別だ。もちろん風呂上がりにも一杯。
夕食は海のない長野県の、高原ならではの食材が並ぶ。そしてこの宿は酒の種類も豊富で、ご飯を食べる前にツマミとしてどんどん減ってしまう、というのが筆者の食事である。取材日の5月上旬は山菜がことさら旨い。




熊の湯ホテルの4代目主人。
ホテル南側にスキー場を持ち、「冬からゴールデンウイーク頃まではスキー客でにぎわう」と語る。エメラルドグリーンだけでも希少なのに、その泉質も一級品。スキーシーズン以外は、温泉目的でより多くの人が浸かりにくるのではないか、告知しないともったえない、と筆者は主人にお伝えした。それほど素晴らしい湯なのだ。




絶景の志賀草津道路と魅力ある温泉を同時に楽しめる宿。なお、湯の色は、夏場は濁りぎみとのこと。それはそれで興味もあるが、透明感ある湯に浸かりたいなら暑い時期を避けてみよう。

料金はひとり1万4190円〜 (2名1室諸税込:さまざまなプランあり)。ハイシーズン以外は1名宿泊可。全90室。日帰り入浴:1000円(タオル付)

昔々、熊が傷を癒やすための浸かっていた、と伝えられている熊の湯温泉。
館内には熊など獣のはく製が並んでいるが、温泉には獣のイメージはまったくない。女性に優しい湯である。

熊の湯ホテル 公式HP >>

次回、「にごり湯編」の2湯目は・・・

 長野県の 
黄金色の湯 !


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