文:三橋弘行 写真:坂上修造 取材日:2014年10月21・22日
[ モーターサイクリスト誌連載 第2湯 ]




北アルプスが立ちはだかる奥飛騨の景色は豪快だ。走っているだけで気持ちいい。雨さえ降っていなければ、、、。
槍見舘の名は、「日本のマッターホルン」と呼ばれる槍ヶ岳、その雄姿が宿から見えることからつけられている。
カミさんとタンデムで宿に到着。玄関、ロビー、この古民家を移築した建物は妙に落ち着く。むき出しの柱や梁、そして土壁にふすまと障子、それら木と土と紙で作られた家が日本人の心を癒やすのだろう。



この地域は飛騨牛が名産である。宿泊は通常コースでお願いしたので、それは出てこないだろうと思い、飛騨牛の朴葉ステーキ(写真上)を別注してした。しかしテーブルにはA5等級の飛騨牛もあり・・・通常コースで十分であった。
また、料理の盛り付けが美しく、食欲がそそられる。それらをツマミに地酒をいただく。さてどれほど旨いか・・・言うまでもなかろう。



まろやか〜な湯に浸かっているだけで気持ちいいのに、清流をはさんで目の前には美しい山々の景色。これで天候が良ければ槍ヶ岳の姿が望めるのだが・・・普段の行いが悪いからだろう。
ここは浴槽の数が多い。個性的な湯船にのんびりと浸かり、そのあとに飲むビールの味、格別である。

[ 槍見舘の湯]
泉質:単純温泉
ペーハー約7 中性 無色透明・ほぼ無臭
湧出湯温:56〜61℃
湧出量:430リットル/分 掘削ポンプ湧出 自家源泉
加温・加水なし 源泉掛け流し
浴室:母屋内湯1(男湯x1・女湯x1) 
混浴露天x2、女性専用露天x1、貸切露天等x4、足湯x1



客室は、和モダン・民芸調・和洋室・土蔵造り、と趣向を凝らしたさまざまなタイプがあり、すべてが落ち着ける空間である。そして朝食後の餅つき、これはこの宿の「おもてなし」がチェックアウトまで続くことを意味する・・・ぜひどうぞ。

料金は一人¥18,510〜(2名1室諸税込)
客室:15

日帰り入浴:¥500(貸切露天は1時間¥1000)
※10:00〜14:00




その姿も話し方も極めて紳士的な宿の主人は、「おもてなし」も徹底している。お客に気を使い過ぎなんじゃないか、と思うほどである。
今までにずいぶんと温泉宿に泊まってきたが、帰る時、カミさんに「また来たいっ」と言わす槍見舘、さすがですなあ。

[追伸]
槍見舘からバイクで30分のところにある「レールマウンテンバイク・ガッタンゴー」。廃線となった神岡鉄道の線路2.9キロを電動チャリで「ガッタン、ゴットン」と走る。その楽しさといったら・・・国宝級!
 ガッタンゴーHPへ >>


新穂高温泉 槍見舘 公式HP >>


この玄関に入ると、癒やしが始まる。仕事疲れの皆さん、リフレッシュされますよっ。

さて、
主人が薦める次の宿は・・・長野県の 
中房温泉


ここは槍見舘の姉妹館である 野の花山荘 の庭のライトアップ・・・美しい。


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