2012年5月7日

 5月1日(月)に三千院へ行って、2日から6日までのGW後半をしっかりと京都伏見店で働いて(畑仕事だが)、5月7日には東京へさっさと帰る・・・わけがない。まだ“女ひとり♪”の2番と3番の旅を終えていないのだ。

 5月7日の朝(早朝ではない)、栂尾山(とがのをさん)高山寺に向かう。またしてもカミさんとのニケツ(タンデムとも言う)、しかしバイクは三千院の時とはちがい、男、カワサキのW650。いい音するんだ(純正マフラーではないから)。

着物だったり、バイクに乗ったり・・・忙しいカミさんである。



京都伏見店から栂尾(とがのを)へ。

京都伏見店から京都の中心街を避けて北北西に進路をとる。

出発して30分少々で山の中。黄緑色の葉は新緑のモミジだ。


子供たちの列には注意を払う。(写真を撮ってる場合じゃないが)

栂尾はすぐそこ。





 本来なら、京都伏見〜大原三千院〜栂尾高山寺はツーリングコースとしてひとつの線で結ばれるが、大原ではだいぶ油を売ってしまったので、今日、栂尾は出直しとなったのである。
 市街地を抜け、新緑のモミジが美しいワインディングロードを10分も走れば高山寺の前に着く。伏見店からここまでは約40分ほどと近い。
 京都市営のだだっ広い無料駐車場には数台のクルマしかいない。GW中がどんな状態かは知らないが、おそらく三千院ほどの知名度ではないから、平日ならこんなものだろう。ということで、W650は茶店の前のクルマ1台分のスペースに、どうどうと置かせてもらう。
 なお栂尾は、 “とがのを” と “お” ではなく “を” と記しているのは、高山寺ではそうしているから。地名の“京都市右京区栂尾”では“とがのお”となっている。ま、たいしたことではないけれど。。。





栂尾山 高山寺へ。


 でっかい駐車場横に“高山寺裏参道”という近道はあるが、やはり裏から入るのはいさぎよくないので、国道を200mほど歩いて表参道から。
 参道といっても三千院のように店がずらりと並んでいるわけではない。ゆるい階段を上がり、出迎えてくれるのは新緑のもみじ・もみじ・・・もみじ。空気は美味いし、気持ちのよい参道である。
 しかし平日とはいえ、世界文化遺産の高山寺に観光客の姿が見当たらないというのはどういうことだろうか。まさか定休日とかってオチではないだろうか・・・と少々心配。
(※私の感覚的な観光客人数:三千院を100とすれば、高山寺は3〜4くらいかなあ。ちなみにあのメジャーな清水寺は10,000か)







 参道の大きな石畳の上を歩く。“女ひとり”の2番の歌詞では、大島紬(おおしまつむぎ)の着物姿の女性が歩いてゆくのだが、カミさんは弊社定番STP-05Rジャケット(15年前のモデル・サーモンピンクなんて作ってたんだなあ)に、京都五条“いづつ”の京都伏見店限定販売“竜巻しぼりジーンズ”。大島紬を着てきたら、さぞ絵になっただろうが、バイクでは無理ですなあ。。。

 歩いているうちに、他の観光地の寺とはなにかが違うことに気づく。それは境内に入っても拝観料がない。いや、あとで調べると紅葉シーズンのみ拝観料500円と記されており、その他の時季は無料らしい。粋なはからいだ。






 国宝の石水院(せきすいいん)に入ってみる。ここだけは拝観料があり600円也。
 石水院には平安〜鎌倉時代に描かれたという“鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)”という絵巻物がある。学生時代になにかの教科書に出ていたようで、聞き覚え(見覚え)はある。ただしここに展示されているのは模写で、本物は東京国立博物館と京都国立博物館に移して保管されているそうだ。

 ブーツを脱ぎ、受付で写真はどこまで撮ってよいのかを訪ねると、三千院と同じく室内は不可で、外に向かって撮るならばOKという。外の庭も×という寺もあるので、たいへんありがたい。
 ・・・ではここらで、(セミ)プロ級(自称)の私の写真による、高山寺の魅力ある素晴らしい風景をご覧入れよう。

































































 いやはやスッゲェーですよっ!
 素晴らしいですよぉ! 高山寺。
 こんなに豪快な新緑のモミジを見たのは初めてで、今までになく画像もでっかくしてしまった。紅葉になったらいったいどのような光景なのか、また秋にはぜったい訪れなければいかんでしょうね。皆さんにも、まずは5〜7月の新緑からお薦めですな。





栂尾でメシ。


 市営駐車場に品川ナンバーのW650がポツンと待っている。せっかくだから、そのまん前の茶店で昼飯とする。


座敷の隣りには川が流れている。

私は茶蕎麦天ぷらセットを注文。
カミさんはシンプルな すうどん、そして・・・ ・・・よもぎ大福を注文。



 川の流れの爽やかな音を聞きながら茶蕎麦をすすり、なにげなく対岸の木々に目をやると、鮮やかな新緑の葉のほとんどがモミジ。ここも秋には素晴らしい紅葉となるであろう。


茶店の座敷から対岸のモミジを眺める。





なごり惜しいが栂尾を去る。



 高山寺の近所には、西明寺(さいみょうじ)・神護寺(じんごじ)という、これまた紅葉の名所がある。今の新緑のモミジもさぞ美しかろう。ぜひ行きたい、と思うのだが、今日は “女ひとり”の3番も訪ねなければならないし、夕方には東京行きの新幹線に乗らねばならず、まったく時間がないのでまたの楽しみとする。

 W650は軽快なシフトチェンジで山の向こう側の嵐山(あらしやま)へと進路をとる。軽快な・・・それもそのはず、もう4年と9ヶ月愛用しているR-01ブーツを履いているのだ。第二話おしまいは、ちょっと自慢話も聞いてほしいのですがね・・・。





石段の多い京都の寺巡りはもちろんのこと、北海道から九州へとツーリングに、そして新幹線・飛行機にも多用。この私のR-01ブーツは2007年秋に製作の初期ロットのもの。・・・いい雰囲気になったなあ、と高山寺境内で撮ってあげた。


編み上げのR-02と、2012年からの新色R-01ディープグレー。どちらも名高いグッドイヤーウエルト製法、練りコルク方式・・・¥48,000。

左は新品のR-01、そして右がもうすぐ5年になる私のR-01。やはり履き込んで手入れしたブーツのほうがカッコいいですなあ。革はなじみ、靴底のコルクは私の足型を形成。履きやすいことこの上なし。
・・・今からでも1足いかがですかぁ? 高価ではあるけれど長持ち、数年の愛用でこんなにカッコよくなるんですよぉ。それともリーズナブルなブーツを何足も買い換えますかぁ?金額を 愛用年数で割ったら、たいして変わらんのですが、、、。

R-01ブーツが気になってしまった、
やばい、手に入れたくなってしまった、、、
という方は、どうぞこちらへ >>



最終話は“京都 嵐山 大覚寺”・・・優雅です。


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