2012年4月10日

 私は高校生で酒が飲めるようになり、現在まで順調に続いている。あれ?高校生の飲酒は違法だったかな。でも高校時代は学割料金で飲ませてくれた奇特な居酒屋があり、学園祭や体育祭の打ち上げには必ず利用したものだ。学ラン着て。ま、40年近く前のことだから時効ですな。。。

 さて醍醐寺・宇治訪問の翌日は、さらに近所、京都伏見店の地元の街並をご案内しよう。


 京都伏見の有名処に寺田屋がある。幕末に坂本龍馬が利用していた宿であるが、現在の寺田屋は明治に入っての建物だといわれる。
 そういえば2010年の弊社春夏カタログの撮影は伏見の街並を中心に撮っていた。本田技研さんから発売前のCB1100をお借りし、寺田屋の女将さんの了解を得て、伏見警察署に道路使用許可までとって、気温0度の寒い中、モデルの松下ヨシナリ(走ってしゃべれる二輪ジャーナリスト&マン島レーサー)に「鼻水たらすんじゃねぇ〜ぞ〜」と苦労して寺田屋の前で撮影したのがなつかしい。
 実を言うと、あれから伏見の街にはそれほど出向いていない。まあ京都伏見店のオープンでそれどころじゃなかったわけで、ぷらぷらするのは今日が初めてなのである。

電柱がなく未舗装ならば、江戸から明治期といった伏見の街並。




まったり感たっぷり、伏見の運河。



運河を十石舟がゆったりと進む。


 京都市伏見区。その伏見区は案外広い。昨日の醍醐寺も伏見区だが、今回皆さんにご案内するのは、京都伏見店からバイクで7〜8分といった地域。鉄道ならば我が店舗の最寄り駅である京阪の中書島・伏見桃山、または近鉄の桃山御陵前の周辺だ。
 この地域には蔵元が密集し、そして多くの運河がある。明治時代の末期までは、酒や物資を運ぶのに利用されたが現在は観光用としての“十石舟(じゅっこくぶね)”が運行している。
 とまあ観光ガイド並みのつまらぬコメントはそのくらいにして、ではここに来た狙いはと申せば “桜咲く運河を進む十石舟”の写真を撮りたかった・・・青空の下で。ところが天は我を見放して、いまにも雨が降りそうな天気で、(セミ)プロ(自称)としては気力なし、ときたもんだ。


月桂冠大倉記念館そばの十石舟乗り場。

船乗り場前の十石餅、もちろん購入。

偶然出会った橋本店長。


船着場では器用にUターン。

4本400円の十石餅。小さいので一瞬で腹に。

「すぐそこに旨い飯屋が」と我らを案内する。

 橋の上から十石舟を撮っていると、下から京都伏見店の橋本店長がお守りをたっぷりぶら下げて上がってきた。定休日に何やってんだぁ?と聞けば「十石舟と桜のツーショットを」と、この時季この場所の当たり前すぎるフツーの答え。
 で、そろそろ腹が減ってきたので昼飯処を案内してもらう・・・が、さっきから電車の通過音が気になって仕方がなく、昼飯前に京阪の特急電車をパチリとドラマチックな写真は朝飯前。








十石舟と桜と京阪特急








街をぷらぷらと。

鳥料理の鳥せい。その脇には名水が、、、。

 橋本店長に案内された飯処は鳥料理の“鳥せい”。「な〜んだ鳥せいかぁ」。
 ここは地元で人気があるだけでなく、観光客にも知られた店であり、私も夜に鳥料理を食いながら一杯飲んだことがあり、数年前から知っている。だから「な〜んだ」なのだ。まあ伏見の飲み屋系の店なら、橋本店長より私のほうが詳しいのは間違いない。
 なお、鳥せいの焼き鳥の味に定評はあるが、その店舗脇の地下水はさらに有名だ。
 伏見は“伏し水”から由来された地名とされ、この界隈にはいくつかの湧き水(井戸)がある。そしてこの白菊水(しらぎくすい)は名水として人気が高く、ひっきりなしにペットボトルでくみに来る人々がいる。・・・我が京都伏見店のコーヒー、実はこの名水を使っているのだ。橋本店長、毎朝ごくろうさん。


鳥せいの焼き鳥弁当。なんのちゅうちょもせず私は生ビールも注文。だって焼き鳥にいちばん合うのはゴハンじゃなくてビールでしょう。ま、カミさんの後ろに乗って帰ればいいんだし。



 焼き鳥食ったし、ビールも飲んだし、ここでレトロなこの界隈をちょいと散歩でもしようか。。。


歴史観ただようまんじゅう屋である。
眼科や歯医者もこのようなレトロな建物が多い。

自転車屋もいい雰囲気だ。 ちょっとコーヒータイムと洒落込む。


 龍馬通りという商店街の中の、一風変わった喫茶店に我ら3名は入る。即座に水出しコーヒーを注文するも、その店主の話好きは、水のこと、豆のこと、そしてコーヒー豆の挽き方を、こと細かく説明してくれる。特に水はあの「白菊水」が美味いとチカラを入れて語る。私ら夫婦は東京弁(標準語?)なので観光客と思ったのだろう。
 ここで我らもカフェ(無料だけど)やってるのだと言えば、なにやらややこしいことになりそうなので黙って聞いていた。でも我が京都伏見店のコーヒーも「白菊水」を選んで正解のようだ。

キザクラカッパカントリーを無情にも通過。




忘れちゃならない、伏見の酒処。


 伏見ときたら酒の話も少々。
 この地域には日本酒の蔵元が密集している。理由はもうお分かりでしょうね、そう、昔から名水が湧き出ているから。
 蔵元は大きな企業から、家族経営的な小さなところまで20軒ほどあり、大きな蔵元の代表格は“黄桜”と“月桂冠”である。
 黄桜は、蔵元内部を改良した直営の居酒屋があり、もう何度も利用している。その酔い心地の帰り道に毎度歌うのは「かっぱっぱ〜ルンパッパ〜♪」黄桜のカッパの歌。
 そして月桂冠には月桂冠大倉記念館があり、酒造りの紹介だけでなく、さまざまな酒やら酒かすやら小物が販売されており、愉しいところだ。そういやあ2010年の弊社春夏カタログ撮影でも協力して頂いたっけなあ。またお願いしようかな。

 “キザクラカッパカントリー”と“月桂冠大倉記念館”はすぐ近所にあり(というより隣りか)、どちらもお薦めですな。
 さて大きな蔵元は目立つが、今私が興味深いのは点々とある小さな蔵元だ。なかにはちょっとした居酒屋も併設しているところもあると聞く。近いうちにぜひとも訪ねるとしよう。


キザクラカッパカントリー:夜の飲食はもちろんのことランチもあり。お土産品も豊富に揃う。 月の蔵人:ランチもあるが、ここは夜の飲食が良いのです。月桂冠のここオリジナルの吟醸酒もお薦め。









月桂冠




松本酒造













大人気のレザークッション:京都伏見店限定ラインナップ ¥4,500
(欠品の日が多くすみません。でもGW直前には豊富に在庫)








風情ある伏見・・・そこにあるのがペアスロープ京都伏見店。

 醍醐寺の男の桜から男の宇治、そして男の伏見蔵元界隈の街並をぷらついたショート二輪旅、皆さんもツーリングがてら足を運んでみたらいかがだろうか。えっ? 地図も載せてくれなきゃ分からないって?・・・いや、地図の制作は時間が掛かるのでパスですな(これでも畑やらなにやらで多忙なのです)。
 ならば京都伏見店においでくださいな。もっと詳しく説明しますよ。居酒屋以外なら周辺に詳しい橋本店長は常に店にいるし、我ら夫婦坂出張組だって毎月1〜2度の土日はいる。ゴールデンウイークなんぞは10連泊して店で働いとります(私の担当は畑仕事)。
 そして何かお買い上げいただければ無料の、あの伏見の名水を使ったコーヒーを、中庭のある珈琲室でまったりと味わってくださいな。
 ・・・皆さま、心よりお待ちしております。



[ ゴルデンウイーク期間中は定休日の火・水曜も営業 ]


[ 旅の参考に・・・それぞれの公式HP ]
醍醐寺 http://www.daigoji.or.jp/
平等院 http://www.byodoin.or.jp/index.html
キザクラ カッパカントリー http://www.kizakura.co.jp/ja/c_top.cgi?id=1
月桂冠大倉記念館 http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/museum/index.html
京都伏見観光連携協議会 http://kyoto-fushimi-kanko.jp/


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